10月28日、金曜日。
何度か中途覚醒を繰り返したが、比較的にどっぷりと眠られた。良かった。
昼過ぎに起きて、部屋の整理。夏服を片付けて冬物を出して。でも、冬物が足りない。買わなくちゃあなあ。コート、欲しいなあ。昨年まで着ていたジャンパーがだいぶ古びて来た事だし。でも、身体がデカい（＝太い）ので大きいサイズを扱っている店か通販に限られる。高いんだよなあ、デカいと。古着屋を回ってもサイズ合うのが無い事の方が多いし。ボチボチとお金を貯めて買おうっと。映画チラシの整理も少し進める。
気が付いたら19時前。夜中は新世界国際劇場のオールナイト3本立に行くと決めているが、まだ家を出るまでに4時間程ある。時間を持て余すなあ…… TOHOシネマズの鑑賞ポイントが貯まっているから、それを使って何か1本観るか……
長編アニメーション映画『ぼくらのよあけ』なら丁度時間が合う。
「コレにしよう！」として外出。普段とは違うルートで向かう事にしたが、これがミステイク。阪急京都線で人身事故発生につき運航がSTOP…… 慌てて大阪メトロに回ったが、これにかなり時間が掛かってしまった。劇場に着いたのが本編上映開始の1、2分後…… 最悪だ……（TT)
ここで、「ホルモンでも食べて一杯引っ掛けるか」と思ったのだが、直後に「アカンアカン！ 明日、血液検査や。21時以降は絶食で、飲み物はお茶か水のみだった……」と思い出した。
もう時間を潰す場所が無い…… ええぃ！ 新世界に先乗りしてしまおう！
という訳で、予定よりも1本分早くに新世界国際劇場に到着。
劇場に着いて、ロビーで煙草を1本喫ったら、丁度、開映のアナウンス。
●『哭悲／THE SADNESS』
台湾産ホラー映画。R18+指定作品。成人映画であります。グログロ〜♪
【台湾で、狂犬病ウイルスに似た新型ウイルスが蔓延。そのウイルスに感染した者は、殺人＆暴力衝動や性欲が劇的に亢進して狂暴化してしまう。街が一瞬にして地獄と化す中、病院に避難した女性カイティンを助けるため、恋人のジョンジョーは奔走する。しかし、それよりも早く追い詰められていくカイティン…… 彼らは生き残れるのか！？】というスジ。
ゾンビ映画の亜流であります。ウイルス性の亜流ゾンビ映画には『28日後…』や『28週後…』があるけれど、本作で狂暴化する人々には意識が有るというのが新味。また、思考をするばかりか、車も運転するし、言葉も発する（『ヘル・オブ・ザ・リビングデッド』とも違う。『死霊のえじき』のバブには意識があったけれど、それともまた違う）
性欲が亢進し、やたらとアチラコチラでSEXもするわけだけれど、これも比較的に新しいアイデアかなあ、と。いや、コレより先にピーター・ジャクソン監督がニュージーランド時代に放った傑作『ブレインデッド』が有りはするけれども。
ただ、そんなに怖くは無い。怖くは無いけれど、ゴア描写は満載だ。血糊の海、はらわたもたっぷり。傘で眼球は突き刺すわ、手で顔や身体をグチャグチャにするわ、大きな鋏で指チョンパするわ。やりたい放題にゴアゴア。80年代のスプラッター映画をかなり意識しているのだろうな。まんま『スキャナーズ』やってるし。頭、バチコーンっ！！、って。
数日前に『映画秘宝』別冊MOOKのゾンビ映画特集本を読んで、丁度、「CG、もうイイ。久し振りに『死霊のえじき』みたいなアナログなゴア・ホラーを観たい」と思っていたところなので、丁度良かった。全くCGを使っていない訳じゃあ無いと思うけれど、概ねアナログ。特殊メイクがテンコ盛り。特に、中盤の地下鉄血塗れ大殺戮シークエンスが凄まじかった。
感染者が発症するタイミングがマチマチで、そこに理由らしきものは無く、ただ単に作品に都合の良い造りになっている点には首を傾げたし、ドラマ展開もバランスが良いとは決して言えない。けれどまあ、飽きはしなかったし、ゴア描写にも満足出来たので良しとしよう。
●『シルクロード.com ―史上最大の闇サイト―』
……スクリーン四方に黒枠が生じる、＜箱シネスコ＞状態での上映であった。映像素材の問題だろうか？ 予告編では時々見かけるが、コレは勘弁して欲しいなあ……
さて、本編。
【2011年のアメリカ。検索エンジンではヒットしないダークウェブと暗号通貨（ビットコイン）という二つの暗号化技術を用いて、闇サイト＜シルクロード＞が誕生した。違法ドラッグから武器の売買、殺人依頼まで完全匿名で取引可能にした＜シルクロード＞は急速に取引高を拡大し広まり、ほどなく“闇のAmazon”、 “ドラッグのeBay”と呼ばれるようになる。その1日の売上げは1億円超。立ち上げたのは天才青年・ロス・ウルブリヒト（ニック・ロビンソン）。彼は巧みに技術を駆使し、警察やFBIのサイバー捜査を完璧にかわしていた。しかし、2013年。ロスは窮地に立たされる。彼を追い詰めたのは、パソコンも使えない引退間近のアナログ捜査官・リック・ボーデン（ジェイソン・クラーク）だった！】というスジ。
枠組みは史実通りらしい。が、冒頭で、ドラマ展開は相当にフィクション盛りだとの旨が字幕で示される。どうやら、アナログ捜査官は映画の創作のようだ。
しかしまあ、この闇サイトって、＜核兵器と児童ポルノ以外＞はホントに何でも扱ってたのね。凄いなあ。違法薬物系だと、画面に示されるだけで、ヘロイン、スピード、コークから、エクスタシー、LSD、大麻（バッズ、シード、シンセミア、リーフ）、アヘン、キノコ系まで、ケミカル系もナチュラル系も網羅していた。AMTとかDIPTとかいった研究試薬や溶液の類までは示されなかったけれど。そりゃあ問題になるわ。
映画としては時間軸や舞台が変わる度に物語が寸断されてしまうのと、ロスがそれほどに天才には見えなかったのが惜しいが、まあボチボチと面白い。アナログ捜査官であるリック・ボーデンが、ただひたすらに正義の人という訳では無いあたり、なかなかに興味深く観た。汚い手も使うし、暴力も辞さない。挙句は＜あんな事＞にまで手を染めてしまう（←ココは詳しく書けない。ネタバレになる。11月9日にGEOで先行レンタルが開始されるので興味が有る方は御覧あれ♪）
正直なところ、ノン・スター作品だし、地味でもあるので、大して期待はしていなかったのだけれど、思いの外に観られた。綺麗事に落とし込まなかった点は好評価。佳作である。
●『キャメラを止めるな！』
ぐえーっ…… これも＜箱シネスコ＞状態だった。封切劇場でもこんな状態だったのかなあ。だとすると、これはもうデジタル化の弊害だと思う。キューブリックとかトリュフォーだったら激怒していると思うぞ……
粗筋は省く。
大ヒットした日本のインディーズ映画『カメラを止めるな！』のフランス版リメイク。
監督＆脚本は『アーティスト』で米アカデミー賞作品賞＆監督賞に輝いた ミシェル・アザナヴィシウス。なのだけれど、僕は『アーティスト』を除いて、彼をあまり買っていない。数作品しか観ていないけれども。
出演は、ロマン・デュリス、ベレニス・ベジョ、グレゴリー・ガドゥボワら。日本からはオリジナル版から竹原芳子（どんぐり）が一人で参加している。
フランス版独自の味付けも施されているけれど、ほぼオリジナル版と同じだ。そこで、オリジナル版と比べてみると、キャストのはまり具合やテンポの良さがググンと落ちていると感じた。だって、退屈したもの。オリジナル版を未見ならば、もう少し楽しめたかも知れないけれど。個人的には残念な出来。
この時点で、まだ始発電車が出ていない。もう一度『哭悲／THE SADNESS』を観るか、と考えたけれど、全編を観通すのではなく、中盤の地下鉄大殺戮シークエンスの少し後までを観る事にした。
ゴア描写でお腹一杯。あー、気持ち悪い。こういうのが観たかった♪（←変態か……＾＾；）
途中退館して、5時迄営業しているメガ・ドン.キホーテへ。あれこれと見遣りつつ、飲料等を購入。その後、西成あいりん地区へ向かう。顔馴染みのおっちゃんたちが居たので、「先週、睡眠強盗で挙げられた中国人がやってるカラオケ・スナックってどこなーん？ 〇〇？」と尋ねると、「いや、××や」と即座に返答が。打てば響くような、このコミュニケーションたるや♪
1時間程くっちゃべって帰宅。
8時、病院受付。9時、採血。採血、下手くそだった。痛かった……
体重は、やはり、この3カ月で10�塒遒舛討い拭�あと35�圈∩蕕擦燭ぁ帖帖扮鵑ぬ棔�
血圧が高い。ヤバい……
再度、帰宅。
そういえば、一昨日の夜にロールパンを2ケ食べて以降、何も食べていない。さすがにお腹が空いた。ようやく食べられる。いまから朝食でぃっ♪
この日のベストは……
観たいものを観られたという点で『哭悲／THE SADNESS』。
というわけで、以上である。
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