mixiユーザー(id:430289)

2022年10月26日00:46

366 view

【映画日記】『スペル』

 10月25日、火曜日、夜。

 DVDで、ズルズルと観のがしていたサム・ライミ監督&共同脚本(相棒はアイヴァン・ライミだ)による『スペル』を鑑賞。

 封切前に、配給会社さんから試写案内をいただいていたのだけれど、それが2009年の秋のこと。この頃から約2年間程、僕はろくすっぽ外に出られなくなってしまって、行けなかったのだ。試写室の映写担当さんから「『スペル』は面白い!!」と聞いていただけに、行けずに悔しかったものだ。おまけに、後にDVDを入手したのだけれど、未見作の山に埋もれたままにしてしまって、昨日、整理をしていて掘り出した次第。

【銀行のローンデスクで働く女性クリスティン・ブラウン(アリソン・ローマン)。ある日、次長昇進を意識していた彼女は、ロマの老婆の不動産ローン延長の申請を、上司の意向を受けて止む無く拒絶した。すると老婆はクリスティンを逆恨みし、罵声を浴びせ始める。その夜、仕事を終えたクリスティンは老婆の待ち伏せに遭う。老婆はクリスティンに対して不気味な呪文(スペル)を吐いた。そして翌日から、恐ろしい怪現象がクリスティンを襲う。彼女は最強の女霊媒師(アドリアナ・バラーザ)に救けを求める。果たしてクリスティンの運命は……!?】というスジ。

 おぉっ!!! 面白怖いっ!!!! これぞサム・ライミの真骨頂だ。巧みにショックを与えてくれるホラー演出のつるべ打ちに加え、随所でスラップスティックな笑いも。当時、史上最高額の製作費を掛けた『スパイダーマン3』を撮った後で、更なる続編のオファーを断って監督したのが中規模予算の本作なのだが、初期の代表作である『死霊のはらわた』に通じる描写が全編に散りばめられており、実に小気味良い仕上がりとなっている。数か所で「うわ!! ビックリしたぁ〜っ!!」と声を上げたものである。ゲラゲラと笑いもしたし。容赦のないゲロゲロ演出+突き抜けたバカさ。うん、これが本来のサム・ライミですよ!!、と、ファンとしてはとてもとても嬉しい仕上がり。そのため、初期のサム・ライミ演出を知らない人や合わない人にはおすすめ出来ないけれども、好きな人はトコトンに好きだろうな。

 主演のアリソン・ローマンは上手くはないけど可愛いし、『バベル』で米アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた事もあるメキシカン女優アドリアナ・バラーザもイイ味。テッド・ライミもチョイと顔を出していてニンマリ♪(←ブルース・キャンベルが出ていなかったのが寂しかったけれど…… あ、あと、売れる前のオクタヴィア・スペンサーも出ていた)

 ジプシー、ロマ族の呪いを主軸としたホラー映画と言えば、『スティーヴン・キング/痩せゆく男』というのもあった。アレ、大した出来じゃあなかったけれど、二十歳の時に初めて一人で東京遠征した際に新宿で観たのでよく覚えている。少数民族の呪いは怖い……(‐‐;)

 とても満足した。



 さてと、もう少し起きている予定なのだけれど、明日は出来れば朝の内に起きて、昼間に『狂気の愛』を観たい。起きられるだろうか。

 それにしても……

 『殺し屋たちの挽歌』、『バビ・ヤール』が来週の木曜日で上映終了との事である。どちらも、今夜に劇場のHPでスケジュール発表された。『殺し屋たちの挽歌』なんて、【12ヶ月のシネマリレー】と銘打って12作品を1年かけて上映するという触れ込みの内の1本であるのに、僅か2週間で切られるとは!! どういうこっちゃねん……? リレーになっていないじゃん……(‐‐;) 『バビ・ヤール』も、もうちょっと続映するだろうと思ったのだけれどもなあ。予想が外れてしまった。急遽、日曜日の京都行きを決めたところだし、もう今月に押し込む余裕が無いぞぉ。昨日、チョビっとだけれど収入が有りはしたけれど、そうボンボンと遣うのもねえ、と思うし。さてどうしようか?

 ま、なんとかなるわいな。

 というわけで、以上である。


<添付画像使用許諾:(C)2009 Curse Productions,LLC>
9 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年10月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031