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2022年10月17日10:44

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『荒野に希望の灯をともす』感想

〜2019年、アフガニスタンで用水路建設に邁進するなか武装勢力に銃撃されて死去した医師・中村哲の足跡を追ったドキュメンタリー。アフガニスタンとパキスタンで35年にわたり、病や貧困に苦しむ人々に寄り添い続けた中村哲医師。現地の人びとにその誠実な人柄が信頼され、医療支援が順調に進んでいた2000年、アフガニスタンの地を大干ばつが襲う。農業は壊滅し、人びとは渇きと飢えで命を落とす中、中村医師は医療で人びとを救うことに限界を感じる。そこで彼は医療行為のかたわら、大河クナールから水を引き、用水路を建設するという事業をスタートさせる。これまでにテレビなどで放送された映像に、未公開映像、最新の現地映像も加えて劇場版として再編集し、中村哲の生き様を追った〜<映画.comさんより>

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どうしても観たかったドキュメンタリー。
中村哲さんについては、お名前とアフガニスタンでの行動を少しばかり知ってるだけだった。
そしてあの銃撃事件・・・。
中村さんの生き様を目に焼きつけておきたかった。

ちなみに、中村さんが現地で話されている言葉が最後の最後までわからなかったんだけど、ペルシャ語?
英語で話して、それを現地スタッフに訳してもらってるシーンもあった。

最初はパキスタンのペシャワールに赴任、次がアフガニスタン。
現地はライ病(ハンセン病)が蔓延していた。

しばらくして大干ばつが起きる。
乾きと飢え。農業も壊滅。人々はその土地から離れてゆく。難民キャンプで命をおとす。しかたなく兵士になる者も。
「抗生物質より必要なのは水だ」
中村さんは大河クナールから水を引けないか?と用水路建設を決断する。

知識が無いと言いながらも、中村さんは用水路の設計図まで描いてしまう!
どこまでも凄い人。
堰の知識は、地元福岡の筑後川の山田堰からヒントを得た。

地域の人々と手作業で用水を作っている最中、空にはアメリカ軍のヘリコプターが飛んでいる。
「彼らは殺すために空を飛び、われわれは生きるために地面を掘る。彼らはいかめしい重装備、われわれはほこりだらけのシャツ一枚だ。彼らには分からぬ幸せと喜びが地上にはある」

心配ごとは次から次へと起こるのだが、あまりにもショックだったのは、脳腫瘍を患っていた中村さんの次男が10才という若さで亡くなってしまったということ。
中村さんの苦痛たるや、想像を絶する。

※予告編
https://youtu.be/rgc3pSFiZ8s

石橋蓮司さんの朗読の声も良かった。

しかし、よくぞ、これだけ映像が残されていたことよ。
用水に初めて水が流される時の感動たるや。完成まで7年かかったそうですよ、7年!
乾ききった大地が緑地に変わっていく。

用水路だけではない。中村さんはモスクや教育施設まで建設していた。
中村さんを支え続けたペシャワール会もすごい。

改めて、なんという人だ。
アフガニスタンの人々の命を救い、生活を救い、未来をも切り開いてくれた。
何度も何度も泣きそうになった。
観れて良かった。これ全国の小中学校&高校でも上映されないかな。
中村哲さん、よくぞ、やられましたね。本当に大変だったことでしょう。
多くの人があなたのことは忘れませんからね。4つ☆

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