事件や事故犠牲者に対するプライバシー侵害はいい加減止めなさい

バス事故の遺族「いまでも現実として受け入れられない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/304848234fa154935d0e8740ecaa90d20da2b269

先日も名古屋高速でバスの横転事故があり、県営名古屋空港ビルの社長が犠牲になるという痛ましい事故が起きましたが、富士山の麓でまたしても痛ましい事故が起きてしまいました。
下り坂を走行中にブレーキがフェード現象を起こしたとのことですが、大型車だと普通の乗用車などのようにフットブレーキだけでは止められないので、下り坂で排気ブレーキやリターダー（プロペラシャフトの回転を抑制する機構）も併用するのが常識だと言われている中で使用していなかったのではという疑いも出ています。
急な下り坂やカーブの連続というただでさえ危険な場所でそれを怠ったのであれば重大な問題であり、運転手が逮捕されたのは当然として会社としても監督責任を問われることになるでしょう。
あと、こういう重大な事件や事故が起きると、直後に遺族のもとにマスコミが押し掛けたり、ワイドショー番組で故人のプライバシーが興味本位で晒され、場合によっては事件とは何の関係もない情報が掘り起こされて晒されるというのも如何なものかと思いますよ。こういう事件や事故の加害者やその会社が厳しく非難され刑事罰を受けたり社会的制裁を受けるのは当然ですが、そこで被害者をダシに使うのは止めていただきたいです。マスコミはまるで弱った相手を見つけるとその周りをブンブン飛び回るカラスか死肉を見つけて群がるハイエナのように思えてきます。
この事件でも被害者の家族が「今でも現実として受け入れられない」と語っている時点で心の整理がついていなく、とてもインタビューに応じられる心境ではないでしょう。事件を伝えることも大事かもしれませんが、無闇に土足で踏み込んでプライバシーを侵害するのは止めて欲しいです。