■山行概要
◆【北アルプス】
南岳(3033m)⇒中岳(3084m)⇒大喰岳(3101m)
◆2022/9/19(月)〜2022/9/24(土)、台風14号通過後は快晴の予報が急変、山中2日目
以降全て雨に、気温10℃(稜線)〜16℃(上高地)、湿度80〜100％、風速10〜14m/s
(稜線)、苦行度/心が折れるレベル、天気予報の急変/騙された感、全備重量17.6kg
◆日程は前後泊を含む5泊6日だが、山自体は山小屋泊の3泊4日、スタートからゴール
までの所要時間30:10(コースタイム21:30)、累積標高差2400m、歩行距離43km
◆写真はYAMAPへ↓
大キレットに行こうとした
https://yamap.com/activities/19733917
タイトルの通りです。「大キレットに行こうとした」んですよ、でも行けなかった。山行を中止にしたんじゃないですよ？南岳まで登って南岳小屋まで降りて、獅子鼻岩の左側の展望台まで行って、目の前に大キレットを見たんです。でも行けなかった。いや、正確には「行かなかった」んですけどね。はあぁ〜(ｼｮﾎﾞｰﾝ)。さて、恒例の無駄に長い前説からどうぞ。
【前説】
大キレット。北穂高岳と南岳を繋ぐ巨大なV字型の切れ込み。「キレット」は実は日本語で「切戸」と書きます。wikiによると「切戸」は何やら長野県の方言がルーツのようですぜ？とにかくまあ、「キレット」とはそういう形をした地形の事を指すので、日本の山のいたるところに存在します。中でも「日本三大キレット」と呼ばれるのが今回のこの「大キレット」と、あとは後立山連峰にある「八峰キレット」と「不帰キレット」です。
上述の通り大キレットは北穂高岳と南岳の間、八峰キレットは鹿島槍ヶ岳と五竜岳の間、不帰キレットは唐松岳と白馬岳の間でして、全てが北アルプスにあります。中でも大キレットは国内屈指の難路の一つでして、昨年に踏破した北穂高岳⇔奥穂高岳と双璧をなす、岩稜帯の縦走路です。
大キレットに興味を持ったのは実は相当に前でして、山をやり始めた頃の「いつかは行ってみたい目標」の一つでした。難しい山の目標は表妙義の稜線縦走、剱岳の別山尾根ルート、穂高縦走などがあったのですが、これは順番にクリアしていけました。妙義山は日帰りで行けるし、剱と穂高は2泊あれば行けるので、シーズン中の3連休で天候がマッチすればチャレンジの機会は沢山あったのでね。大キレットが一番後回しになってしまった理由は「山中3泊する機会が中々なかった」からなんですよねえ。
上高地から初日で槍の肩や南岳まで登れてしまう健脚の人も多くいると思いますが、自分には無理。涸沢までなら上高地から1日で上がれるので、穂高縦走は2泊で行けましたが、大キレットはどうしても最初のアプローチだけで2泊必要。踏破して、の期間を考えると、どうしても自分には山中3泊が必要ってことなんです。
無論、山だけなら3連休に1日、有給を追加して無理やり行くことは出来ると思います。ただ、北アルプスは基本遠いし、そもそもこのクラスの岩稜帯難路縦走の山行で、予備日を1日も設けないというのはリスク管理としては絶対にNGなんです。事実、今回の山行の2週間位前に大キレットで滑落死亡事故がありました。50代の母親と19才の息子の2人パーティーのうち、母親の方が長谷川ピークから墜落して亡くなったのですが、雨の中の進行だったとのことです。
専門家の見解だと、山行プラン自体が2泊3日の計画で予備日が1日も無く、天候に関わらず当初のプラン通り、雨の中を大キレットに突撃したのが事故発生の最大要因では？と言われております。何かあったら1日くらいは現地で停滞出来る予備日を設けることは安全性を飛躍的に高めるので、自分も通過日程ピッチリのプランはこのクラスの岩稜帯縦走登山では絶対に計画しません。
ちなみに「長谷川ピーク」、これはもう、大キレットの二大難所の一つとして有名ですよね。もう一つは「飛騨泣き」ですよ？未だに山雑誌やガイドブックなどを見ると「長谷川ピークは登山家の故・長谷川恒男に由来する」など、大間違いな記載がされてることがあるのですが、全然違います。名前の由来は昭和の時代に
「長谷川くんっていう、当時の大学生がここから滑落、奇跡的に一命を取りとめた」
からです。この長谷川くんって言う大学生を救助したのが、北穂高小屋の先代の社長です。旧うけもち登山部の顧問、うちらの大将ですが、梅さんが北穂高小屋で働いてた時に当時の先代社長に聞いた話なので、情報の確度は非常に高いです。まあ今ではちゃんとwikiにも正しい名前の由来が掲載されてますが・・・。ただ、長谷川ピークって名前を付けたのが先代の社長かどうかは情報がありません。ちなみにwiki情報では長谷川くんは法政大学の学生だったそうです。俺っちの先輩っすね！
さて、話を戻しますよ。移動に時間がかかる、キツイ登山なので帰宅後はお疲れ休みが欲しい、当然予備日も必要、といった条件からすると自分にはこの大キレット通過には山中3泊、前後泊を付けて5泊6日の日程が必要なわけ。とは言えそうそう簡単に休みを取れるわけではない。前回この長さの山行は2018年7月の表銀座縦走がそうだったのですが、
コレ↓
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◆山登りはじめました＃201「北アルプス表銀座縦走」その��
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1967762113&owner_id=5956264
◆山登りはじめました＃202「北アルプス表銀座縦走」その��
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◆山登りはじめました＃203「北アルプス表銀座縦走」その��
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◆山登りはじめました＃204「北アルプス表銀座縦走」その��
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◆山登りはじめました＃205「北アルプス表銀座縦走」その��
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◆山登りはじめました＃206「北アルプス表銀座縦走」その��
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この時は5年に一度あるリフレッシュ休暇を使いました。ホントは2017年に取得するはずが、諸事情で1年延期したので2018年となったんだけど、今年2022年はまたその5年おきのリフレッシュ休暇の取得年度につき、前々から今年はいよいよ大キレットか、と密かに楽しみにしていたわけさ。メンバーはお約束のHGさんと、最近、難易度の高い山にかなり一緒に行くようになったONZKさん、それと自分の3人パーティー。
ONZKさんは昨年、南八ヶ岳の縦走や穂高縦走も完遂し、今年はGWに残雪の北穂高岳にも登頂していて、今一番の売り出し中なので全く心配は無し。ただ、HGさんは「還暦の歳に剱岳を登って山は引退する」と言いつつ、もう4年も引退を延長してるんですが、流石にこの手のコースはそろそろ限界になってきていて、本人も「大キレットは今回が最初で最後のチャンス、失敗しても来年の再チャレンジは絶対に無い」と宣言しておりましてね。とにかく今回は「大キレットの踏破」を最優先事項にプランを練ることにしました。
まず、進行方向は絶対に槍から北穂。逆方向は難易度的に初めての大キレットで挑戦するのはあまりにも無謀だ。「飛騨泣き」みたいな難所を下りで通過するのは自殺行為かと。問題は縦走のスタートをどこからにするか、ですわよ。通常はまず槍ヶ岳に登頂しそこから歩き始めるのが一般的です。事実、自分の周りで大キレット踏破済みの人は、全てこのコースで歩いている。
自分も当初はこのプランで行くつもりだったのだが、打ち合わせをしているうちにHGさんが難色を示すようになってきた。曰く、
・3日目、3000m峰3座を縦走した後に大キレットを通過出来る自信が無い、てか体力的に多分無理
・4日目、北穂高岳の山頂から上高地まで、一気に下山出来る自信が無い、てか体力的に多分無理
・あの界隈は晴天でも午後はガスが沸くので、大キレットは出来れば午前中に通過してしまいたい
・ガスると景色が見えないだけでなく、視界不良でルートをロスする可能性もある
・逃げ場の全く無い大キレットを通過中にもし、雷雨に見舞われたら死ぬ可能性が非常に高くなる
とのことで、体力的な懸念事項よりも大キレットの通過を午後にすることによるリスクがかなりあるのでは？と思うようになりましてね。個人的には宿題で残すと前穂高岳と同じくらいやっかいな大喰岳⇒中岳⇒南岳の未踏の3000m峰のピークは今回、一緒にクリアしてしまいたかったのですが、とにかく「大キレットの通過」だけを優先して以下のようなプランを立てました。
・1日目／上高地から槍沢ロッヂまで
・2日目／槍沢ロッヂから南岳を登頂して南岳小屋まで
・3日目／午前中に大キレットを通過して北穂高小屋で昼食、午後は南陵ルートで涸沢まで下降
・4日目／涸沢カールから上高地まで下山
これならHGさんの懸念する体力的な不安もほぼ解消される。大喰岳⇒中岳⇒南岳の3000m峰3座をオミットすることで、2日目の行動時間は3時間ほど短縮される。4日目の涸沢から上高地への下山は過去に何度も経験しているのでまあ、問題無し。一つだけリスク的な懸念点があるとすれば、大キレットを通過して緊張から解放された後に、南陵ルートで涸沢へ降りる時かなあ。南陵取り付き〜南陵テラスまでの区間は技術レベルD、大キレットは当然技術レベルEの最難だが、南陵はそれよりも1ランク下がっただけで、転倒したらそれだけで死んでしまうような場所を歩くのだ。
事実、今年に入ってからこの南陵ルートでは滑落事故が数件起きていて、死亡している人も何人も出ている。但し、逆に言えば懸念点はこの1ヶ所しかないので、山行プランを全体で見た場合のリスクとしては十分に許容可能な範囲かと思いますYO！
後は天候不良に合わせて日程の選択肢を複数用意することに。コロナ以前であればさほど気にすることも無かったのですが、現在は山小屋は基本、予約無しでは宿泊出来ない。現地で天候に合わせて直前で宿泊先を変える、と言った臨機応変な対応がここ3年は全く出来ないのですわ。
今回のカレンダーは3連休⇒3平日⇒3連休という組み合わせの9日間。なお、リフレッシュ休暇は2分割して前半はGWの残雪の北穂チャレンジに、後半を今回の平日3日に充てることにしました。混雑を考えると山の中は当然、この平日の3日間を使うのがベストにつき、これを基点に前日程と後日程を立てる。今回、3人で3つの小屋に3泊なので、楽なのは各人がそれぞれ、1つの小屋を3連泊で予約することなのですが、そうは問屋が卸さない！
どういうことかと言うと、まあ、おそらく似たようなことを考える人が沢山いるんだろうねえ。予約した日程の「変更は出来ない」んですYO！変更は不可で、キャンセルして再予約となるのですが、キャンセルをするともう、予約がいっぱいで再予約は出来ないんですわ。並んでる列から一旦でも離れたら、列の最後尾から並び直してね、って運用っすよ。そこで3人がそれぞれ、別々の日程で3つの山小屋に予約を入れることに。
自分は平日の火曜・水曜・木曜をそれぞれ槍沢ロッヂ・南岳小屋・涸沢小屋、と予約を入れる。ONZKさんは前日程で月曜・火曜・水曜、HGさんは後日程で水曜・木曜・金曜を担当。大キレットの通過日に雨が降らないことが最低限の絶対条件なので、この3択のプランがあれば例え行程中のどこかで雨予報が出てもまあ、何とかなるんでないの？って算段っす。
さて、前置きはこの辺にして、そろそろ本編に入りますかね。
【移動日】
移動日の前にもう少しだけ。
まあこれも毎回、てか9月のこの時期はもう季節柄どうにもならないんだけど、ハイ、今回も来ましたYO！台風が！
まずは台風12号。最初の三連休はこの台風12号の影響を心配していたのですが、今回は張り出した太平洋高気圧が頑張ってくれたおかげで本州には上陸せず、九州を通過後に北上してそのまま温帯低気圧になりました。ふう、良かったぜ！と安心するのも束の間。今度は台風14号が！こいつがとてつもなくデカい！予報円は直径1000km以上と、伊勢湾台風を超える大きさの巨大台風ですYO！先に大活躍の太平洋高気圧が仇となり、今度は九州上陸後に本州を東進するという予報が！
しかも動きが滅茶苦茶に遅い！時速20kmって、おいおい、自転車の速度かよ〜！どういうことかと言うと、予報的にはちょうど山行日程に台風が本州を通過するかも知れないってことです！これをやられたら、日程を前後に1日ズラす程度ではもう、どうにもならないのです！
それとね、日程を3つ用意したと書きましたが、実は2つしか用意が出来なかったのです。HGさん担当の後ろの日程は、最終日が後半の3連休の初日じゃないですか。涸沢小屋は予約開始からものの10分で満室に。当然涸沢ヒュッテも横尾山荘もだめ。連休初日だから上高地から入ってくる人たちの予定と重なるわけだ、自分らは降りる日程でもね。
なら上の小屋はどうか？と確認するも、北穂高小屋も穂高岳山荘も満室。収容キャパが日本で2番目に大きい槍ヶ岳山荘は予約が可能だったが、今回のコースではここを最終日に予約しても何の役にも立たない。とは言え、予約無しで突撃してもしダメ、と言われたら困るので、実際に用意出来た日程は月火水木か火水木金の二択となってしまったってわけです。最初の日程であれば大キレットの通過は水曜日、当初の日程であれば同じく木曜日。あとはもう、暇さえあれば天気予報をチェックして台風の進路と現在位置を確認する日々を過ごす。
自分的9連休の初日となる9/17(土)は前日程の1日目の小屋(槍沢ロッヂ)のキャンセルの期日。キャンセルは利用日の2日前までってことなので。昼間は大キレットに備えた最終準備で、ストーンマジックに行ってアルパインピナクルで気休めの練習会。夕方からは3人で飲みながら、最終の打ち合わせと日程の最終確定を行う。
検討の結果、前日程は没に。もし前日程だと移動日と1日目は確実に大雨。台風通過後もしばらく雨は残るだろうから2日目も雨を覚悟しないといけない。一応、大キレット通過の日は雨は降らない想定ですが、台風の進行速度が少しでも遅くなれば、山行の全日程が雨となってしまう。これは絶対に嫌だ。基本日程ならどうか？1日後ろに押すから、確実に雨を覚悟しないといけないのは移動日だけで、1日目は雨が残る中の徒歩移動、となる。これだと大キレットの通過まで間2日間あるので、台風の通過後を狙うならこちらの方が確実だ。
ってことで、前日程は全てこの日のうちにキャンセル処理を行う。後日程も一応、最初の2日間は小屋を押さえてあるが、もし現地で突発的な理由で停滞が必要になった場合に備え、キャンセルはギリギリまで待つことにする。あとは少しでも台風が移動速度を上げて、通過してしまうことを祈るしかない。
さて翌日。準備日に充ててある9/18(日)、台風の移動速度が段々と早くなってきた。予報は本州の真上を縦断ではなく日本海側を移動する模様だ。この予報ならうまくすれば全く雨に合わないで済む可能性が出てきたゾ！
はい、で、やっとこさ出発日当日。9/19(月)は正午頃に自分の車で横浜を出発、まずはONZKさんをピックアップ。続いて川崎へ移動してHGさんをピックアップ、府中スマートICから中央道へ。
「今日は敬老の日だぞ。老人を敬う日なんだぞ！」
唐突に後部座席のHGさんがボソリと呟く。
「日本国内では一般的に老人は65歳からですね、HGさんは1年足りません。なので関係無いですね(笑)」
とすかさず隣のONZKさんが。
「残念でした、では来年また言って下さい！」
「・・・。」
閑話休題。
台風の影響だろうか、激しい雨が降ったと思ったら急に晴れ間が出てきたりと、天候が目まぐるしく変化する。夕方、塩尻の健康ランドに到着するが、幸いにも大雨に見舞われずにチェックインすることが出来ました。
当初の予定では深夜3時頃に移動を開始して早朝6時には上高地入りするつもりだったのですが、ここで台風の通過を待つとなると、深夜の出発はあり得ない。立ち寄るだけの予定を変更して、宿泊することに。平日でこの天気なので健康ランドはガラガラ、直前でも3名分の部屋を確保することが出来ました。
今回の作戦は端的にはこうです。東進してくる台風14号に対して自分らは西進。ぶつかる直前に塩尻にインして、健康ランドで台風の通過を待つ。台風をやり過ごしたら塩尻から移動開始、上高地で天候を見ながらその日の行動を決める、という感じ。元々ゆとりのあるプランにつき、こういう時に融通が利くのは素晴らしいですよ。何せ初日は槍沢ロッヂまでの移動だけですから。とは言え、15kmも歩くんだけどね。
槍沢ロッヂへの到着限界時刻を16時と想定。逆算すると上高地を歩き始める限界時刻は10時。それを過ぎてもまだ雨が残るようであれば、初日の泊地を槍沢ロッヂから横尾山荘に変更する。その場合の上高地を出発する限界時刻は12時で良い。元々初日は外でお昼は食べずに、早目に槍沢ロッヂにインして、持参した食材と酒で、外でダラダラ飲む予定だったのです。これも一つの予備時間てことよ。それらをオミットすれば、今回の様な天候不良時の移動におけるバッファ時間として利用することが出来る。
その�△紡海�・・・。
■写真解説
�〆２鵑了街圓量榲�、これが南岳小屋から見る「大キレット」！最低コルまでの凄まじい下りと、コルからの北穂高岳北壁登攀の無理ゲー感が常軌を逸している！今回は諸事情で撤退を決めましたが、再チャレンジはいつになることやら。これも長期の宿題になりそうだなあ。
�∈２鵑了街圓念貳峩貔錣靴寝Ｈ�尾根の全景を天狗原稜線分岐から振り返る。槍沢ルートのサブルートですが、難易度は比較になりませんでした。コルから上は標高差300mの岩尾根の直登で、個人的には北穂南陵から南陵テラスまでの区間に匹敵すると思います。
�Ｅ袈蕕離灰�(横尾尾根のコル)から見る美しい槍ヶ岳。ちょうど目線の高さが2700mで殺生ヒュッテと同じ位です。東鎌尾根の全景も見えるし、大喰岳の大きさもわかる、ステキな1枚です。このアングルから見る槍ヶ岳もキレイな三角形をしてますね。
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