客観性を保つのって、難しいよねえ、でも…

プーチンは狂人か？
確かに行ってしまった蛮行のみを捉えるとそう思えてしまう。
しかし、ここに至るまでの経緯を調べると、一概にそうとも言い難い。
だからと言って、肯定出来る行為でもない。
世の中、感情論から極論に走る人が多い。
が、それは、自身のイデオロギーやアイデンティティを維持し、“我思うに我有り”を自覚すべき為に必要な思考なのだろうな、と最近思う。
分かり易い極論に偏った方が、自身、納得し易いだろうから。

それは、コロナ、ワクチン、マスク、宗教、元総理への評価、国葬、陰謀論、などなど、あらゆる局面においても同じではないだろうか。
一歩二歩引いて、俯瞰かつ客観的に物事を捉えるのが肝要ではあるが、なかなかそれが難しい。

取り敢えずは、ハナから否定せず、まずは相手の言う分を聞き、何故そういう意見、見解なのか、相手がそういう考えに何故至ったかを理解する必要があるが、それはかなりの労力を要とするし、面倒だ。

また、それを徹底すると、世の中、世界、人類の“クソ”ぶりが見えて来て、自分もその中の一部である事が分かってしまう。
だが、それもまた一面に過ぎない。

が、これまた、突き詰めると、両方を受け入れ、許容しなければならなくなり、精神崩壊し、自我同一性を維持出来なくなるかも知れない。
そうなるよりは、と、極論に走り、同じ見解者の中に身を置いて、安堵を得、心の平安を保とうとする。
つまり、それは自己防衛本能なんだろうなあ、また、だから、宗教も無くならないんだろうなあ、とも思う今日この頃。

だが、しかし、なのですよ。
それは、それを利用し、先導、翻弄しようとする、客観性に長け、感情よりも理論を優先する、→感情論に走る人間からは冷酷に見える、“利”を優先し、実行出来てしまう人達にとっては、好都合だったりするので要注意なのです。

一番分かり易い例がオレオレ詐欺でしょうな。
「あ、オレ、ちょっとトラブっちゃって、助けて欲しいんだ…」
それこそ、客観的に考えれば、何故引っかかる？、って思うよね。
高齢者だから？。
だけじゃないんじゃないかな。
未然に防ぐ方法？、それは日頃からの訓練でしょうね。
どんな？
常に冷静さと客観性を保つ訓練ですよ。
ま、難しいけどさあ。
だって、その為には、日頃から、疑問、観察、分析、調査、と言った行いが必要だからね。
それを日常化出来ればいいんだけど、面倒臭いよねえ。
そんな余裕ないよねえ、日々の生活に手一杯だもんねえ。
何も考えず、流されて生きるのが一番楽だもんねえ。

はい、もう既に、利用されちゃってます。