今日はイオンシネマ板橋で「アキラとあきら」を観てきました。
監督：三木孝浩
配役（役名）：竹内涼真（山崎瑛）、横浜流星（階堂彬）、高橋海人（階堂龍馬）、児嶋一哉（階堂孝志）、戸田菜穂（海堂聡美）、ユースケ・サンタマリア（階堂晋）、石丸幹二（階堂一磨）、杉本哲太（山��孝造）、酒井美紀（山崎淑子）、上白石萌歌（水島カンナ）、満島真之介（工藤武史）、塚地武雅（保原茂久）、宇野祥平（井口雅信）、奥田瑛二（羽根田一雄）、江口洋介（不動公二）他。
主人公は山崎瑛と階堂彬。
瑛は金属加工会社を営む両親の元に生まれ、職人の保原とで会社は成り立っていましたが、経営に行き詰まり、融資を打ち切られて会社は倒産。
抵当に入っていた工場を失います。
彬は大手郵船会社の東海郵船の御曹司ですが、父一磨と叔父の崇・晋が相続問題で揉めているのを目の当たりにし、会社は継ぐまいと心に決めます。
少年だった２人は偶然の出会い、成長した彼らは産業中央銀行のホープとして入行します。
２人は新人研修で、それぞれチームリーダーとして与信調査の課題を与えられます。
羽根田専務は予め資料を出していましたが、彬は粉飾した資料を基に融資を引き出そうとし、瑛はこれを見破り羽根田から称賛され、この年の研修は伝説的な研修として後の語り草となります。
瑛は得意先の機械メーカーの井口社長から２度目の融資を求められますが、上司の不動に稟議決裁を仰ぐと却下されます。
井口には重い心臓病の娘がいて、何としてもその治療代を欲していたのでした。
一方る東海郵船では彬の２人の叔父（晋と崇）が経営するグループ企業がファミリー企業から独立を図ろうとしていました。
２人の叔父は下田のリゾートホテルで一儲けしようと考えていたのでした。
井口は取引先の経営が行き詰まり、売り上げの回収が困難となり瑛に融資を申し入れ、瑛は不動に稟議申請しますが、不動はこれを却下した上に井口が娘の手術代として別口座にプールしていたお金を差し押さえようとします。
瑛は井口に手術代を別の口座に移す事を奨めますが、その結果瑛は流刑地と呼ばれていた左遷組が集まる福山支店に転勤させられます。
瑛は少年時代に父の会社が行き詰まり、自分の進学が危うくなった時に磐田銀行の担当者であった工藤が出会った親身になって父孝浩を助けてくれた恩から銀行員を志したのでした。
それから４年が経ち、晋と崇のリゾートホテルが大赤字を抱えた上に一磨が脳梗塞で倒れます。
彬は反対したものの龍馬は強引に東海郵船の新社長に就任します。
そして、２人の叔父から東海郵船に力を貸して欲しいと頼み、龍馬は断れずに受け入れてしまいます。
瑛の赴任した福山支店は支店長以下、皆やる気の失せた者ばかりで、同僚からは二度と抜け出せないと声をかけられます。
そんな時に井口から手紙が届き、娘の手術が成功し、会社の倒産の地宣教師となっていた保原に世話になった事が綴られていました。
保原は少年時代の瑛に何くれとなく世話を焼いてくれた人物でした。
井口の手紙に勇気を得た瑛は地元企業の支援に精を出します。
入院していた一磨は枕元に彬を読んで後事を託して世を去ります。
一磨は遺言書を残し、東海郵船株は彬が相続します。
龍馬は彬に株式の譲渡を迫りますが、母聡美は怒り心頭で親族会議を退席します。
産業中央銀行の新しい倒壊郵船担当となった水島は東海郵船の不透明な金の動きについて龍馬に詰問します。
その金は彬が叔父２人の会社に補てんしたものでした。
瑛は本部に復帰すると水島から東海郵船の金の流れについて説明します。
瑛は彬に東海郵船の行く末を案じて彬を諭しますが、彬は意地になって取り合おうとしませんでした。
晋と崇の会社は銀行から融資を断られ資金ショートに陥ります。
龍馬は悩みノイローゼ気味となって倒れます。
彬は療養中の龍馬を見舞うと龍馬は心中を吐露します。
東海郵船は叔父たちの会社の連帯保証となっていました。
龍馬は彬に助けを求めると、彬は銀行を退職し東海郵船を立て直すために新社長に就任します。
本部に戻った瑛に注目していた羽根田は瑛を食事に誘い、ベンチャー企業発掘プロジェクトのメンバーに抜擢します。
彬は叔父たちの会社の経営状態を調べ、提出された財務内容が粉飾されている事を看破します。
叔父たちは激高し、一人でいいとこ取りをしたと思い込んでいた一磨への激しい嫉妬心を露わにします。
瑛は羽根田に誘われた話を断り、東海郵船の担当となります。
彬はリゾートホテルの負債を引き受ける代わりにホテを無償譲渡する事を提案しますが、それでも買い手は見つかりませんでした。
不動は東海郵船グループの切り捨てを瑛に命じると、瑛は水島の一言にヒントを得て東海郵船グループの繊維部門で価値の高い東海商会をセットで売る事を思いつき、シェア第２位を誇るビール会社に売却を持ち掛けます。
瑛は彬に自分の案を提案し、彬は龍馬を連れて晋と崇を説得します。
瑛は不動に１４０億円融資の稟議書を提出しますが不動は却下します。
瑛は職をかけて役員会へに諮ってもらうよう不動に頼みます。
東海商会のビール会社への売却を既に取り付け、バラバラだった東海郵船グループは彬が一本化に成功していました、
不動の反応は冷ややかで、瑛は退職願を書き始めますが、羽根田頭取に呼び出され、羽根田はかつて自分が救えなかった会社の事を話し、羽根田は自分の責任で稟議を通します。
瑛が退職すると聞いて彬が駆けつけると彬は思わぬ朗報を聞かされ、彬の心は晴れ渡り、幼い頃の出会いを思い出すのでした。
対照的な性格と生い立ちの銀行員を主人公にした社会派ドラマですが、冷徹な彬が情に篤い瑛に心を動かされてゆきます。
冷徹に振る舞ってきた中にも優しさを秘めていた彬に救われる部分がありました。
父の会社が倒産し、苦労続きだった瑛に「お前は育ちがいい」と声をかけた場面は、周囲に良い人間ばかりいた事への彬の羨望の思いでしょうか。
瑛に影響を与えた保原、工藤といった良い人たちが素晴らし過ぎました。
公式サイトＵＲＬ
https://akira-to-akira-movie.toho.co.jp
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