『東京リベンジャーズ』が流行っていたので一気読みしたんだけど、どうにも解せない事がある。
ネタバレを多分に含むので読んでいる事を前提で書きます。
あらすじとして、元々は三下ヤンキーだった主人公が大人になったが、恋人が反社会的組織の抗争に巻き込まれて事故で死んだ。
ひょんな事から12年前にタイムリープ出来ることになったので過去を改ざんして因果律をいじって恋人を救おう! という作品。
この作品は過去と現代を行き来できるので、過去を改ざんするごとに今(未来)に戻ってどう改ざんされたかを確認する。
普通のタイムリープものだと(シュタインズ・ゲートなど)過去に戻ってやり直すだけ。
でも、東京リベンジャーズは12年後の記憶を持ったまま過去に行き、未来へ戻ると三下ヤンキーに戻る。
つまり例えば、
14歳の5月〜6月は26歳の覚悟を決めたスーパー主人公
14歳の7月〜8月は当時の三下ヤンキー(度胸もなんもない)
14歳の9月はスーパー主人公
と言った感じになる(時系列は適当)
主人公目線だとまったく違和感がないんだけど、残された側からしてみたら、主人公の人格が未来に帰ったら抜け殻の三下ヤンキーしか残らない。
暴走族の大幹部にまで成りあがるがスーパー主人公なら対応できても三下ヤンキーが対応できるわけない。
その辺がものすごいモヤモヤしてしまう。
また、最近? ヒロインが主人公のタケミチに「あの日から12年ぶりね。戻ってきたんでしょ?」と言うシーンがあるんだけど、その瞬間11年過ごしてきた元の人格はタイムリープして書き換えた主人公に上書きされる。
瞬間で主人公ではないタケミチは消滅するわけだ。これ主人公ではない方のタケミチからしたらとんでもないホラーだと思うんだけど。
うまく説明できないけど、この恐ろしさをだれかわかってくれないかな?
いま、普通に生活しているのに、次の瞬間に別人格に則られて「私」が消滅する。漫画にそういうロジックを持ち込むなと良く言われるんだけど、こういうの気になると楽しめなくなる。
そして、消滅する主人公と当たり前のように11年付き合っている彼女のヒナタもホラーでしかない。
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