Tさんの話は続きました。
自分の友人や知り合いは
ほとんど良縁で立派な相手を結婚しているが
自分は縁を逃してばかりだわ。
「同級生に学年で一番の秀才がいたの。
そのA君は途中で転校して行ったけれど
将来は医者になるだろう、と言われていたわ。
あとから彼が私と連絡と取りたがっていると知りました。
何年も経っていたけど
ある日電話を掛けてみました。」
「するとお母さんが出て
【息子は人の血を見るのが嫌で医者になるのを諦めたんです】」
その他のエピソードとして
Tさんは珠算大会で優勝して地元の新聞に載ったほど。
珠算塾の講師を頼まれたこともあった。
書道も得意で入賞経験あり
今でも書き物を頼まれ副収入を得ることもある。
その点では元々優秀な女性なのでしょう。
最初は自分の部屋の不満を嘆いていたはずが
話がどんどん広がります。
過去の栄光、他人への羨望、そして現状への不満に逆戻り。
風呂場が使えず銭湯に通う。
そこで足が悪いので介助してくれる人もいるが
お礼にジュースをおごらないとならない。
その人は当たり前みたいにケロっとしているのが癪。
私は「そういうお話は近くのカフェでお茶でも飲みながらどうでしょうか?」
するとTさんは
カフェでの飲食を好まないのか
「近所の公園のベンチはどうか」とリクエストしてきます。
「いいですよ」私はその日はそれでお話しを打ち切りました。
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ところが次の日も、また長電話があり
同じ話題の繰り返しです。
一つの話題について
前置き、核心、後置き、注釈、いずれも無駄が多く長過ぎ。
二度目の電話でさすがに
「もう結構」と思いました。
(続く)
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