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2022年08月08日20:10

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ジュラシックワールド3・GのレコンギスタIV・GのレコンギスタV観てきたよ

■ジュラシック・ワールド/新たなる支配者
原題はJurassic World: Dominion。邦題の『新たなる』は例によって配給会社が適当に付けたんでしょう。センス無い、というか頭悪いよね。見終わると、誰が『新たなる支配者』なんだよ!? てなりますよ。CGと劇伴はね、良いんですよ。今時のクォリティとして、悪くは無い。しかし、今どき画だけを売りにするには……という程度の出来です。映画として何をテーマにするのか、という主張が見えてこない。25年前なら、すげえロボットやCGで恐竜映画作ってやるぞ! で勝負できたのでしょうが、今はそういう時代ではないです。じゃあこの映画の売りは、主題は何なのよ……て話です。何も無いんだなあ、これが。最終的に、取って付けたように恐竜と人類の共存とかうたい初めて、あまりのうさん臭さに目が点になりました。人類が自ら生み出し、遺伝子を改造して手に負えなくなった恐竜たちを、保護区に強制的に詰め込むことが『共存』なんですって。じゃあ『新たなる支配者』って誰よ? 人類? 新しいか? 恐竜保護区がイタリアなのも分からん。狭いだろ。人類全滅の引き金とされたのが遺伝子改造されたイナゴというのも意味不明なんです。なんで作った? なんで自然に放った? なんで最初のジュラシックパークの恐竜みたいに繁殖に制限を設けなかった? ヤベっとなったあともなんで数千数万単位の個体の飼育を続けた? クローン育成できるなら、必要な時だけ小数生育すればいいだろうに。事故があったとはいえ何故逃がす? イナゴと恐竜、最初から最後まで無関係じゃねえかふざけんな! 恐竜映画だというのに恐竜映画である意味が何も無い……どうしてこんなシナリオになった……責任者出てこいよ……。初代ジュラシック・パークは、パニック/ディザスター映画(小説)でしたけど、本質的にはホラーで(エイリアンみたいにね)、ホラーのセオリーに従って書かれていました。最後に描かれたのは、ラプターがイスラ・ヌブラルからコスタリカ(つまり南北アメリカの地続きの中間地点)へ勢力を広げて、科学者が仕掛けたさまざまな制約を飛び越えて繁殖を始めた光景です。もはや人類は、恐るべき恐竜という新たな種を制御できない、どうにかして共存するしかない……というラストシーンは、今回の映画の結末と一見似ているようで全く違うものです。マイケル・クライトンも、草場の影で泣いていることでしょう。人間の黒幕も、単に金儲けだけが目的のようでスケールが小さくショボい。パークとワールドの主人公が合流すると、大人数パーティが右往左往する情けない絵面しか描けずショボい。ギガノトサウルスとティラノサウルスの決闘シーンもしょっぱいものでした。とても王者とは言えない姿のT-レックス。テリジノサウルスにおこぼれを貰う乞食レックス。ギドラを下したゴジラに構図が似ているのに圧倒的に格好悪い。シリーズ全体を通して、何が問題でどう解決するのかという芯が無い(それらしい話はあるけど、取って付けたよう)。諸悪の根源と言っても良いヘンリー・ウー博士(なぜかジャッキー・チェンみたいな顔になってしまった)が異世界おじさんのようににっこり笑って終わったので、いちおうシリーズに決着を付けたカタチになってはいるのですが、どうせまた新作作るんだろうなあ。この文章量で、(自覚はありませんでしたが)どれだけ自分が期待していて、最後にガッカリしてしまったか分かりますね。本当に残念でしたよ。恐竜が街中で人間を追いかけるところとか、恐くて格好良くて、CGは本当に良くできてたんですけどね。

■劇場版『Gのレコンギスタ IV』「激闘に叫ぶ愛」&『Gのレコンギスタ V』「死線を越えて」
結局、TV版を観ても劇場版を観ても話が良く分からなかったのですよ。戦闘するので、その場面場面で誰が敵味方なのかは分かるんですが。話の全体として、どういう勢力がどういう思惑で動いているのか、分かりやすく説明してくれないのでちんぷんかんぷん。組織単位・個人単位で手を結んだり離反したりもありますしね。後からwikiを確認すると、IV〜Vにかけても主要な勢力はこんなにあったようです。

・キャピタル・テリトリィ⇒地球上の国家、スコード教の法皇が統治
 キャピタル・ガード⇒ベルリの母が運行長官、調査部のクンパ・ルシータが暗躍
 キャピタル・アーミィ⇒主として『マスク』が部隊を率いる
・アメリア⇒地球上の国家、クリムの父が大統領
 アメリア軍⇒アイーダの養父が最高責任者
  メガファウナ⇒アイーダ配下の海賊船
  サラマンドラ⇒クリム配下の海賊船
・トワサンガ⇒月の裏側のスペースコロニー国家
 ドレット軍⇒ロックパイ大好きおばさんが率いる
・ビーナス・グロゥブ⇒金星方面にあるフォトンバッテリー生産地
 ジット団⇒キア・ムベッキが率いる

多すぎるんだよ!! 26話では消化しきれないんだよ!! 誰も冨野監督を止められないからこんなことになってしまう……。せめて要所で、勢力図で今こんなだよ、と説明する親切さが必要だった。MSデザインもなんかバラバラだし、いろいろな意味でちぐはぐは印象でした。細かいところでは観るべき所もあったのですが、全体としては意気込みだけが空回り、という感じ。ところではっきりと説明の無かった『レコンギスタ』ですが、トワサンガやビーナス・グロゥブの人々が地球に降り立つ目的の政策であったようです。似てると思ってましたが、これはターンエーのムーンレィスによる『地球降下作戦』と同じ物ではないですか。結果として出来はターンエーの方が良かったぞ。Gのレコンギスタは、群像劇になろうとしてなりきれなかった感があるなあ。主人公がポヤっとして立ち位置が定まらなかったのがいかんのかなあ。ロランみたいに好感は抱けませんでしたよ。あ、IVの最初に『ふたりのまほう』がかかったのは良かった、あれは名曲です。曲も歌詞も歌声も素晴らしい。Gレコで一番出来が良かったのって、この曲じゃないのかな? ていうくらい。歌詞には、富野監督もかなり口出ししたらしいと、May J.のインタビュー記事で読みましたよ。


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