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2022年07月25日21:52

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M.バタフライ

7/2(土)新国立劇場 小劇場へ行ってきました。

フォト


「M.バタフライ」は、遠い昔、日下武さんと市村正親のを見て以来と思っていたら、
なんと、日本での上演もそれ以来だったとは目

今回は、珍しくチケットを取るのに、出遅れて1階D6列で後方だけど、
逆に、人の頭が邪魔にならずにいいと思ってました。
しか〜し、目の前に座った老夫婦の旦那様の座高が以上に高かったげっそり
完全に、舞台中央が隠れてしまい、全く見えませんあせあせ(飛び散る汗)
しかし、「殺人の告白」と違い、このお芝居は幸い、左右にキャストが立つことが多かったし、セットも舞台後方が、なんというか坂の上になるようになっていたため、お芝居の大半は、影響なかったほうだと思いました。
それにしても、こうも視界を遮られる事が続くとは…なんという席運の悪さがく〜(落胆した顔)
思わず、前段との段差を見てしまったわ。サンシャイン劇場も小劇場も、前列との段差があまりないのね、恐らく。直近、PARCO劇場後方席や赤坂ACTシアター2階で観劇したけれど、前者2つの劇場と比べたら、前列と段差がかなりあるものね。

さて、このお芝居の出演者は、この方々。
内野聖陽 岡本圭人 朝海ひかる 占部房子 藤谷理子 三上市朗 みのすけ

内野さんのルネは、なんというか、いたって普通の外交官に見えるんだけど、
異国の文化、京劇にどっぷりハマってから、人生観が変わるというか、自分の違う内面に気づくというか…結婚もしているけれど、奥様ヘルガ役の朝海さんが、割とハッキリしていて、流される事がない。でも、全く未練がないわけではない様子が、感じられました。

外交官夫人として、そつなくこなしそうな奥様がいても、若い浮気相手の藤谷さんとも、適当に遊んでる。藤谷さんも、その時が楽しければいいっていう若い人の代表みたいな感じ。深い付き合いなんて、求めてない。

ある意味、外交官としては、今いちうだつがあがらない所もあるし、どこか心から満たされるものがなかったのかなぁ。
だからこそ、スパイでもある京劇俳優ソン・リリンがはいりこめる隙があったのかもしれない。
ソン・リリン演じる岡本君の舞台は初めてみたから、留学前とどう変わったとかはわからないけれど、線が細くてスラッとしているから、女性を演じていても違和感なし。
衣装を着たり、中国服に着替えたりと、着替えだけも忙しそうだけど、指の先までしなやかな女性らしい仕草とか話し方を感じられました。

ソン・リリンと関わってから、ルネは、現実だけど、ある種の虚構の世界で生きているような感じで、裁判でソン・リリンが男性と知っても、ソン自身に、肉体で見せつけられても、受け入れる事はなく、あくまで男であるソンが演じる女性こそが、理想だっただけで、それを知ったソンの気持ちを思うと、逆に哀れだった。
決して、内面を好きになってくれていたわけではなかったという事実。

これが実話だというから、本当に信じられないわ。
どちらも、刑に服したけれど、恩赦があって、生きたけれど、ソン・リリンにあたる方が亡くなった時のコメントが、「同情はしない。悲しむのは馬鹿げている」と言ったとか。

ソン・リリンの監視役の占部さんは、あの頃の共産党員は、常に毛沢東の為に生きていたのだから、こうだったんだろうね…と言う感じ。まぁ、ソン・リリンが使命のためとはいえ、贅沢三昧な暮らししているのを見たら、普通に湧き上がる感情かな?とも思う。
一心不乱に、毛沢東を崇拝するのは、宗教みたいに思えてしまうけれど、どうなんだろう。一緒にしたら、乱暴すぎるだろうけど、戦争が終わるまでは、天皇陛下を神のようにあがめていたのに、似てるのかしらね。

ルネのモデルになった実在する人は、一体どんな後半生を生きたんだろう。
何を思いながら、生きたのかしら。舞台のルネのように、過去の思い出を時折引っ張り出して、生きていったんだろうか。

公式HPは、こちらhttps://www.umegei.com/m-butterfly/index.html

こちらは、たまたま見つけた内野さんのインタビュー記事です。
https://lee.hpplus.jp/kurashinohint/2343020/




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