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2022年07月21日20:52

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「三寒四温」は春先ではない!?〈1〉

 下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【28】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1981223451&owner_id=5019671

mixi日記2022年07月21日から

 先日、「三寒四温」を辞書をひいて頭を抱えた。
 冬から春にかわる時季の話だとばかり思っていた。(現代の)月でいうなら、2月から3月になるかな。
 
 某所で下記のサイトを教えてもらった。全文は末尾に。
【意外とあいまい!春によく聞く「三寒四温」って何かちゃんと知っていますか?】
https://cancam.jp/archives/668118

 大手出版社系のサイトだから信用できるのだろうか。
 書き手はそこそこ知られるフリーライターらしいから信用できるのだろうか。

〈さんかんしおん、ってなんとなく外国語っぽい響きですよね〉ってすごい感性だな。
「いっせきにちょう」あたりは元々は中国語だったと思うけど、そもそも読み方が違うだろ。「さんかんしおん」はどこの国の言葉っぽいんだろう。「ににんさんきゃく」はどうなる。「いちひめにたろう」はどうなる。もしかすると「シオン」が外国語っぽいのかな。そうなると「あんこ」とか「なっとー」も外国語っぽいのかもしれない。「りんかんがっこー」なんて、モロ外国語だろう。知らんわ。
〈日本では春先に使われます〉って根拠は何?
〈もともと中国北東部や朝鮮半島で使われていました。シベリア高気圧の影響を受けやすいこれらの地域では、本当にきれいに7日間周期で「寒い日が3日、暖かい日が4日」というサイクルが起きやすいのだそうです〉……ほんとに〈きれいに7日間周期〉なのかな。「二寒五温」や「四寒三温」はありえないのね。自然を相手にそんな厳密なことを求められても。
 何度読み返しても〈日本では春先に使われます〉の根拠は不明。個人的には同感なんだけど、どうもそうではないらしい。

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E4%B8%89%E5%AF%92%E5%9B%9B%E6%B8%A9/#jn-90369
===========引用開始
三寒四温の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典
さんかん-しおん【三寒四温】
冬季に寒い日が三日ほど続くと、その後四日間ぐらいは暖かいということ。また、気候がだんだん暖かくなる意にも用いる。
用例三寒四温の温に向いたか、近ごろになく、小春日和になりそうな、朝でもあった。<川端康成・舞姫>

三寒四温の解説 - 学研 四字熟語辞典
さんかんしおん【三寒四温】
寒い日が三日続いた後には、四日ほど暖かい日が来るという冬の天候のこと。また、だんだん暖かくなって、春が近いという意味でも使う。
注記中国北東部や朝鮮半島北部のシベリア高気圧の発達や衰えで起こる冬季の気象現象。

三寒四温の解説 - 小学館 大辞泉
さんかん‐しおん〔‐シヲン〕【三寒四温】
晩秋から初春にかけて、3日間くらい寒い日が続いたのちに4日間くらい暖かい日が続き、これを繰り返すこと。中国北東部や朝鮮半島などではかなり規則的な現象としてあらわれる。《季 冬》
===========引用終了

『新明解四字熟語辞典』は「冬季」。
『学研 四字熟語辞典』は「冬の天候」 or 「春が近い」。
『大辞泉』は「晩秋から初春にかけて」。幅が広すぎだろ。季語は「冬」。

 本来は「中国北東部や朝鮮半島」の冬の気候現象をいったらしい。それを日本に当てはめるのはいいけど、季節をかえるのはダメだろ。

 別の辞書をひく。
https://kotobank.jp/word/%E4%B8%89%E5%AF%92%E5%9B%9B%E6%B8%A9-70487
『大辞泉』以外は軒並み「冬(季)」にしている。
 そこそこ知られるフリーライターは何を調べて〈日本では春先に使われます〉としたのだろう。
『大辞泉』を盾に、並みいる辞書たちと戦うのだろうか。
 念のため、海賊サイトも眺めてみた。
 これも『大辞泉』以外は「冬」。読み比べると、日本では使えない言葉に思えてくる。
 ちょっと気になったのは下記の記述。 

三寒四温の温に向いたか、近ごろになく、小春日和になりそうな、朝でもあった。<川端康成・舞姫>『三省堂 新明解四字熟語辞典』
三寒四温の温に向いたか、近ごろになく、小春日和になりそうな、朝でもあった[川端康成*舞姫|1950〜51]『四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典』 
 これっていつの時季? 「三寒四温」の使い方もあやしいけど、「小春日和」も誤用していないか? 「小春日和」は誤用の定番なんだけど。それより気になるのは「舞姫」に2文字。当方の記憶だと『舞姫』の作者は森鴎外なんだけど、2冊の辞書が書いてるんだから、川端なんだろうな。
 

https://cancam.jp/archives/668118
===========引用開始
春によく聞く「三寒四温」って何かちゃんと知っていますか?

寒い季節もそろそろ終わり。軽めの上着で大丈夫な日がだんだん増えてきましたね♪ 冬の終わり〜今くらいの時期にかけて、「さんかんしおん」という言葉を耳にしたことがありませんか?

「聞いたことはあるけれど漢字までは知らない」という人もいれば、「漢字も意味も知っている」という人もいるでしょう。また、「そもそも日本語なの?」と思う人もいるかもしれません。(さんかんしおん、ってなんとなく外国語っぽい響きですよね)

「さんかんしおん」はもちろん、辞書に載っているれっきとした日本語です。この言葉は、特定の季節にだけ起きる、とある現象を表しているのですが……さて、それはどんな現象なのでしょうか?


◆さんかんしおん=三寒四温。日本では春先に使われます♪

さんかんしおんを漢字で書くと「三寒四温」となります。

「三寒四温」とは、3日間くらい寒い日が続いたあと4日間くらい暖かい日が続く、このサイクルを繰り返す現象のこと。秋の終わり〜春の初めごろにかけて起きると言われています。

確かに今年の3〜4月も、少しあたたかくなったらすぐに寒くなる……ということが何度も起きていましたよね。関東でも、4月に雪が観測されました。

三寒四温という言葉は、もともと中国北東部や朝鮮半島で使われていました。シベリア高気圧の影響を受けやすいこれらの地域では、本当にきれいに7日間周期で「寒い日が3日、暖かい日が4日」というサイクルが起きやすいのだそうです。

でも日本では、そこまではっきりと「寒い日が3日、暖かい日が4日」なんてサイクルは滅多に見られませんよね? これは、日本列島がシベリア高気圧よりも太平洋高気圧の影響を受けやすいため。それでも1年に1回くらいは、きれいに「三寒四温」が計測されることもあるのだとか。寒い日と暖かい日が交互に続くことがあったら、「何日続いたかな、三寒四温になったかな?」と数えてみるのも楽しいかもしれません♪

「三寒四温」の時期は、朝晩の気温変化が激しい季節でもあります。体調を崩さないように自分を労って過ごしましょうね♡(豊島オリカ)
===========引用終了
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