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2022年07月11日00:00

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蔑ろにされていく偉人

ちっとも勉強しないで遊んでばかりいる我が子に母親が
「小学生は勉強が仕事でしょう?」と言ったら
「ボク、仕事は家庭に持ち込まない主義なので」
と言われたって話がありましてね・・・なかなかしっかりしたお子さんですよね。


かつての日本の紙幣の肖像画でお馴染みの【聖徳太子】ですが、
昨年は聖徳太子没後千四百年に当たるメモリアルイヤーだったそうですね。


聖徳太子と言えば十人の言葉を一度に聞き分けたり、十七条憲法を制定したり、
巨大帝国だった隋を相手に対等外交を主導したりした歴史上のスーパーヒーローですよね。


日本史の教科書では必ず学んできたはずですが、今現在、小中学校の教科書は、
学習指導要領の関係から聖徳太子の名称とともにヒーローのままですが、
近年の高校の教科書では、政治の主役は推古天皇で、
聖徳太子はその【協力者】に変わっているようですね。
主演から助演に格下げされた上、呼称も【聖徳太子】から【厩戸王】に変更されてるんですね。


聖徳太子は過去に何度もお札の肖像になっていますが、最も有名なのが旧一万円札ですよね。
その肖像の原画となったのが宮内庁所蔵の【唐本御影】肖像画なんですが、
高校の教科書からは、その肖像画は消えちゃってるんですね。


そして中学の歴史教科書では
『聖徳太子と伝えられる肖像画』と書かれてまして・・・
何だか今いち自信なさそうな表現に変わっちゃってましてね。


「聖徳太子は『馬に乗って空を飛んだ』とか『眉間から光を放った』なんという
超人的なエピソードには事欠かないけど、『未来を予言した』というのもあるんだよ」
「予言者みたいな能力があったの?」
「そう。だからこの『コロナが蔓延し、人々が盛んに手を洗うようになる』という事も予言してたんだよ」
「そうか・・・だから【消毒太子】なんだね」


江戸時代の身分制度を表す【士農工商】という言葉も歴史教科書からなくなったそうですね。
というのも実態としては、武士・百姓・職人・商人という固定的身分が存在するのではなく、
武士が支配階級として君臨し、その下に百姓や職人、
町人がゆるやかに並列して連なっていたイメージだったからなんですね。
養子縁組で町人が武士になるなど、それなりの自由もあったそうですね。


「今、歴史で【士農工商】という言葉を教えなくなったらしいね」
「あ〜時代劇では、いつも商人が牛耳ってるもんね」
確かに武士よりも【抜け荷をしている越後屋】が一番強いですよね。


「江戸時代は身分制度よりも、料理の味付けが大事だったみたいだね」
「料理の味付け?」
「そう、いわゆる、塩コショウ(士農工商)だね」


歴史以外の教科書も、時代と共に変わっていくようでして、
ある方が国語の教科書を見ていたら、太宰治の有名な作品『走れメロス』が載っていたんですね。


ところが見てみると、文章が所々抜けていて、随分短くなってるんですね。
どういう事だろうと思ってタイトルを見たら
『はしょれメロス』って書いてあったそうですけどね。


微笑亭さん太
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