その４
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作品全体のネタバレだらけなので、
映画や漫画ラストまで知らない人は絶対に閲覧禁止
１期５話 ◎は２周目以降の視点。
・三玖がヘッドホンを外し、髪形を変える
五等分の花嫁に限らず、アニメや漫画のキャラ造形において、
ヘッドホンは「外界を遮断する」「なるべく他人と関りを持たない」
といった意味を持つことが多い
さらに三玖のヘッドホンは「自信の無さ」の表れにもなっている
つまり、
勇気を出して（ヘッドホンを外す）、魅力的な女性に（髪形を変えて）なろう、
でなければ、ずっと風太郎と「ただの知り合い」のままで終わってしまう…
せめて、この祭りの間だけでも。
・一花「なんでお節介、焼いてくれるの？ 私たちの『家庭教師』だから？」
前話で「どういう関係か」の返答を聞きそびれてしまった一花
◎オーディションで急ぐはずの一花がわざわざ抜け出してまで風太郎の元に来たのは、
ちゃんと自分で風太郎の目を見て、改めてこの質問をして、返答を聞きたかったから
→本心では『家庭教師』以上の返答が聞きたかった
→しかし、風太郎「確かに、なんで余計な面倒見てんだ」
→一花の心情「あちゃー、こりゃまだまだ時間かかりそう」
・仕事仲間がこっちに来る！という口実を見つけて抱き着く一花
→単なる「家庭教師と生徒」の関係から、実力行使で前進させるチャンス
◎このとき一花の手が震えていた
・一花「なにそれ、めんどくさっ」
たぶん本心。
◎せっかく思い切って抱き着いたのに効果なさそう…
それどころか友達とすら思われてなかったの…？
だからこそ燃える！
…と一花さんが思ったかどうかは知らない。
・一花「良い画が撮れるように試行錯誤する、今はそれが何より楽しいんだ」
もちろん一花にとって、姉妹と一緒にいることも楽しいでしょう
みんなで花火を見ることも大切なイベントだと思っているはず
でも、それよりもっと楽しいことを見つけてしまった
◎夢を追うことで姉妹から独立しようとする一花
同時に、一人前になるまでは姉妹になるべく秘密にしておきたい
…どこか四葉と通じる部分が多い一花ですが、
「自分の夢を風太郎に明かせるか否か」の差は、とんでもなくデカい。
ある意味、この作品において一番デカい対比とも言える
◎また、この一花のセリフは本心と思われるが
女優志望であることは隠している（カメラマンだとごまかしている）状態なので、
ちゃんと風太郎に気持ちが通じているとは言い難い
・一花「風太郎君は何のために勉強してるの？」
からの、風太郎がある少女を思い出す
◎一花が思い出の少女で、風太郎に思い出させている、というミスリード
◎一花が風太郎のことを、あの日の少年だと知るのは林間学校イベントである
・風太郎に思い出の少女がいたことが明らかになり、
これまでの物語が大きく変貌する
→おそらく五つ子の誰かのおかげで今の「勉強する」風太郎がある
（もし五つ子全員で同時に会っていたら、いくら何でも再会時に気づくはず
つまり、過去に会っているのはせいぜい一人か二人、
もし全員会っていたとしても一人ずつで、五つ子だと気づかない状況だったと推測）
→現状では四葉が一番勉強が苦手なので、候補から真っ先に外れる ◎ミスリード
→五月が一番勉強家っぽいので、最有力候補 ◎ミスリード
・まるで一花が風太郎に思い出させているようなシチュエーションから、
この一花がミスリードだったとしても、
五つ子の中に風太郎のことを覚えている子がいるのでは？という疑惑も浮上する
・風太郎「お前、なんで仕事抜け出してきたんだよ」
一花「言いたくない、どうやら風太郎君とは友達じゃないらしいし」
→私とどんな関係だと思ってるのか聞きに来た、なんて明かせない
明かせるとしたら、友達以上に相当する関係だと言ってもらえたときくらい
・風太郎「俺はこいつの、こいつらの『パートナー』だ」
「こいつら」と言い直してはいますが、一花にとっては内心穏やかではない
私といるときはパートナーなんて言葉が出なかったのに
三玖の前だと、すんなり出るんだ…
（実際は五月の影響が一番デカいんですけどね）
それに三玖が髪形を変えた心情も一花は当然気づいてますから
このとき三玖がどれだけ嬉しかったのかも一花は理解してるでしょう
またこのとき、二乃、五月のときと同様、印象的な花火が上がっている
・三玖にとっても「髪形変えたから風太郎に褒めてもらえないかなぁ」
という程度の淡い期待をしてただけなのに、
それを何段も飛び越していきなり
「パートナーだ」とか言われちゃったもんで
→だからこその「私はもう、大丈夫だから」
→しかし、よく考えてほしい三玖さん、
風太郎は君の髪形を一度も褒めてくれていないんだ… ガッカリだぜ風太郎！
（五月も風太郎にパートナーと言われたことをずっと覚えてたわけだし、
結構嬉しかったんやろなぁ…）
・女優志望だとバラされて恥ずかしそうな一花
ここの初々しさは普通に可愛い。
・四葉「必ず皆で花火を見れますよ」
◎なんのために私が花火を買ったと思ってるんですか？
この程度のアクシデント想定内ですよ
（風太郎君も含む）全員で必ず時間を共有してみせます
そして見定めなければいけない、皆と風太郎君の中がどれほど進展したのかを…
・花火はいいのかという風太郎の問いに対して、
またも印象的な笑顔を返す一花
前話でも、花火見るんだろという問いに同じ笑顔を返していた
ここから、本当は一花も皆と花火が見たいことが伺える
◎姉妹から独立したいのも本心だが、一緒にいたいのも本心であるという葛藤
・一花「もう一度聞くね、
なんでただの家庭教師の君が、そこまでお節介焼いてくれるの」
もう一度聞かせてほしい、今度は三玖ではなく私に
・風太郎「俺とお前が、『協力関係』にあるパートナーだからだ」
協力関係…そうきたか。だったら…
・一花「先生、今までありがとう あの教室で先生に出会って、初めて私は…」
ここで普段の制服姿の一花に切り替わる
実際は台本とはいえ、メタ的には一花の本心を描いてると考えて良いはず。
つまりこのシーンこそが、風太郎に対する一花の本心というわけです
台本だ練習だと称してバリアを張っておけば
風太郎に本心を打ち明けても、本心だとバレない。
バレない方法で、風太郎に本心で感謝の気持ちを伝えたかったのだと思います
・一花「先生、あなたが先生で良かった あなたの生徒で良かった」
よって、これも本心である
風太郎もいつもと違う一花に何かジーンとくるものがあったようです
ひょっとしたら風太郎は、ハッキリとは言えずとも
これが一花の本心だと見抜いたのではないでしょうか
ただし、やっぱりまだ一花の笑顔はぎこちないんですよね。
・ここまでで推測できること
こうでもしないと本心を伝えることができない一花
ひょっとすると一花は物凄く不器用な子で、自分に自信が無いからこそ
女優に憧れたのではないでしょうか
女優を目指すことで自信を身に着けようとしたのでは？
◎ただ、妹たちに打ち明けるには、姉としてまだ自信がない
・一花「あれ？もしかして私の演技力にジーンと来ちゃった？」
演技ではなく本心であることを隠すための演技
・風太郎「あなたが先生で良かったなんて、お前の口から聞けるとは」
一花「そっちか」
風太郎が一花の本心だと見抜いたかは、ぶっちゃけ正直わかりません
ただ「お前の口から聞けるとは」はメタ的に、
一花が本心を喋っていることを暗示してると見て問題ないでしょう。
「そっちか」とか一蹴してるけど、本当は伝わったのが嬉しかったはずです。
・一花「とりあえず役、勝ち取ってくるよ」
風太郎「その作り笑いをやめろ」
風太郎は一花から、ありがとうと感謝の言葉をもらいました
それが演技であれ本心であれ、風太郎はいつもとは違う一花を感じ取り、
また凄く嬉しかったはずです。実際にジーンとしてるわけですから。
だから風太郎も一花に対して「誠実に向き合おう」とします
本気で女優を目指しているのなら、
そのバレバレの作り笑いを指摘してやらないといけない。
でも一花にだけ作り笑いをやめろ、本心を出せと言うのはフェアじゃない
だから風太郎も本心をさらけ出した
それによって一花にも、風太郎が生半可な気持ちじゃなく
本気で家庭教師をやろうとしていることが伝わります
と同時に「給料を貰った分の義理は果たしたい」という、
風太郎の行動原理が『義理』であることも伝わります
・風太郎が本心を包み隠さずにぶつけてくれた直後、
「なんであのとき震えてたんだよ」と問われる
もう隠すわけにはいかない
ここで一花は初めて、風太郎にもハッキリ本心であると分かる形で、
本心を語ります
（ここはもう、いちいち書き出しません）
・ここまで二乃、五月、三玖、一花にそれぞれ印象的な花火の演出があった
→四人のみ風太郎との距離が縮まったことを暗示
◎やはり四葉は花嫁候補ではない？、というミスリード
・風太郎と一花が公園にやってくる
◎さて私がらいはちゃんとイチャついてた間に
四人が風太郎君とどれだけ距離を縮めたのかチェックしないと
★一花、なんかいつも風太郎君といるときと表情ちがくない？
★五月、風太郎君に置いてかれたのか…
★二乃、風太郎君と凄く近い。「おつかれ」だなんて。
★三玖、その距離感は明らかに意識してるよね。風太郎君といるとき髪形変えてたし…
・一花「ごめん、私の勝手でこんなことになっちゃって」
二乃「目的地を伝え忘れた私も悪い」
五月「私は自分の方向音痴に嫌気がさしました」
三玖「私も今回は失敗ばかり」
四葉「よくわかりませんが私も悪かったということで」
五つ子がいつも五等分していることが明確にわかる描写
一花は姉妹から独立しようと思う一方で、
姉妹たちのこの優しさが枷になって抜け出すことができない
◎四葉と通じるのは言うまでもない、もしかすると他の三人も…
◎この作品の最大のテーマのひとつが
『五等分は祝福にも呪いにもなり得ること』である
・「五つ子と風太郎だけ」で見る打ち上げ花火
らいはまで寝て見てないという徹底ぶり
当然ながら他に客もいない
★五つ子にとって打ち上げ花火がどういうものか、前話の三玖の発言から改めて整理
「母親との思い出」
「母親が打ち上げ花火が好きで毎年揃って見ていた」
「母親がいなくなってからも毎年揃って見ていた」
「私たちにとって打ち上げ花火はそういうもの」
→つまり打ち上げ花火は五人が大切に想う人と見るものである
→母親がいなくなってからは、母親ほど大切だと思える人がおらず、
五人のみで見ていたのではないか
（家族愛の強い二乃にとっては父親も大切な人だった可能性はあるが、
◎他の四姉妹がマルオの愛情を受け取れていたかは疑問である）
→そして今回、五人揃って打ち上げ花火を見たのは花火大会ではなく
この公園で、しかも他に見たのは風太郎だけだった
→ あなたとなら一緒に見てもいい。そう思える人がやっと現れた
→そして打ち上げ花火は五つ子が「自分たちで打ち上げた」ものである
→ あなたは私の、私たちの『パートナー』です
今回はここまで。
最近、五等分の花嫁アラーム（四葉編）というアプリを入れまして
休日に意味もなくアラームセットしまくったら四葉ちゃんメッチャ喋る。楽しい。
「ﾋﾟｺｰﾝ！カップラーメンができました！」とか。
四葉リボンって色んなものに反応するんやなぁ。万能。
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