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2022年05月22日14:03

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知床観光船事故のデタラメな運航に驚愕

今この日記を書く時に北海道のテレビで知床観光船事故検証番組を生放送でやっていました。見ていて更なるデタラメ運航が発覚し驚きながらこの日記を書いてみました。

ざっと書くと
・高波での強引な出航自体も驚くが通常でも他の観光船会社とほぼ同時刻出航を原則とし、万一に備えるという運航が守られなかった。当日は漁船でさえ出航しなかった。

・社長は船長や甲板員の経験もないのに運航管理者の登録をし、当日会社にもいなかった。

・無線通信が全て使えない状態で出航し、事故時には乗客の携帯を借りて連絡した。また無線機も業務用ではなく、アマチュア無線機だった。


などなど他にも多くあり呆れ返ります。
でも国のチェックもザルで嘘の申告も鵜呑み、制度そのものがアマアマで役に立たない状態だったようです。

また小型船舶という免許ですが、芸能人などで「持ってるよ」と自慢する人に「すごいね」ともてはやされますが、今回の事故で取得も維持も簡単だと言うことが露呈しました。

もちろん外洋に出るような大型船だったら厳しさは別次元と思います。

飛行機も2〜4人乗りのセスナやビーチクラフトなどであれば小型船舶よりは遥かに厳しくお金がかかるにせよ調べると随分アマアマだなと思う内容でした。

だからたまにこの手の航空機がよく事故を起こしています。

恐らく乗り物で宇宙船を除けば最も厳しいのは定期運送用操縦士だと思われます。
つまりエアラインパイロットです。

必要な国家ライセンスも「定期運送用操縦士」(生涯有効)、「航空身体検査」(半年〜1年に1度の検査)、「航空無線通信士」(生涯有効)と3つあり、更に航空会社内で定めた試験に合格し定期的な訓練が必要です。

例えばB787のライセンスをとれて羽田〜伊丹の乗務しても、羽田〜新千歳などを運航する場合は別途社内で新千歳への路線資格審査が必要になるそうです。

航空身体検査は言わば人間ドックですが項目が驚くほど多く細かく、罹患歴がなくても内分泌系やてんかん、脳心臓系、四肢の状態を乗務する限り半年〜1年毎に受け続けるのです。

またトータルの知識、技能はシックスマンスチェックと言って半年ごとに社内試験を受けて合格しないと直ちに乗務停止です。
(今はシュミレータなどを使って一部項目除き1年に一度に緩和らしい)

他にも様々な訓練が課せられて乗務する限りは一生試験と訓練です。
知り合いのお父様が全日空のジャンボの国内線パイロットでしたが、半年毎の試験の3週間前から部屋に籠もり無口になるとか言ってました。

エアラインでないジェット機のパイロットをやっている方のブログを読んだ事がありますが、「本当はエアラインパイロットになりたかったんです。でも定期運送用操縦士はとんでもなくハードルが高くて断念したんです。」と書いていました。

やはり定期運送用操縦士はエリート中のエリートなんですね。
成れても一生試験と訓練漬けですから。
だから航空機は事故率が乗り物で最も低いのですね。


観光船はここまで↑厳しくする必要はないと思いますが、お客さんを乗せる乗り物なのに試験も簡単、乗客運送でも7時間の講習だけで試験なし、その後のフォローはほぼ無しというのはあまりにもですし、日本という国の恥です。
海外から見る目も変わったのでは?と心配になりました。

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