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2022年05月15日15:42

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ノイエ銀英伝 第3章・シンウルトラマン観てきたよ

■銀河英雄伝説 Die Neue These 激突 第三章
今回は全編に渡って戦闘シーンだったので満足……と言いたいところだったのですが。戦艦の挙動、描写については特に文句も無いのですが、艦載機同士のドッグファイトはダメですね。トロくて緊張感に欠けます。前にも言ったと思うけど、バトルシーン専用のコンテマンにマクロス経験者を引っ張ってきてよ! 戦闘機の武装や戦術も現実に追い越されて古くさいので、せめてチャフや随伴ドローンくらいいても良い。ドッグファイトは添え物で主線ではないというなら、そもそも何カットも時間を割いて画面に写す必要ないだろ、と思います。原作描写に従うべきというなら、今回はスパルタニアンにロングレンジレールガン搭載機という亜種が登場した(どうもヤンがハイネセンから出発するとき、廃棄予定だった試作機を持たされたらしい)ので、別に新兵器を描いてはいかんという縛りも無いはずなのですよね。あと、ガイエスブルクが主砲撃ってきた時にキャゼルヌが「なにっ」と驚いてたんですが、要らないよね当然なんだから。戦闘指揮官ではないので狼狽した、という描写なのかもしれないけど違和感……。直後に庵野の映画観たせいか、無駄なカット、無意味な間が気になって仕方有りません。そして進退窮まったケンプがガイエスブルクをイゼルローンにぶつけるぞ、と言い始めたところで画面が暗転、スタッフロールが! ここで終わるのかよ!! 原作4巻で始まるラグナロク作戦では、ケンプ救援(間に合いませんが)という名目で訪れたミッターマイヤーとロイエンタールがイゼルローンで戦闘するので、まあ仕方無しという感じなのですが。これは原作4巻と5巻も映像化するよ、ということなのでしょうから、息切れせず頑張ってほしい。というか原作5巻分きっちり尺に収めてもらいたいものです。(でもね本当の希望は、ユリアンがたった一人でブリュンヒルデのラインハルト居室に辿り着くところまで描いて欲しい) 次は9月だそうですよ!

■シン・ウルトラマン
まあ内容について触れようとするとどうしてもネタバレになってしまうのですが、ウルトラマンが来訪して去るところまで一作で描ききります。ウルトラマン登場以前に多数の怪獣(本編では違う字が当てられますが)を人類(というか日本)で倒してきたという歴史があるので、えらい数の怪獣・異星人が出てきてびっくりしました。尺的に4体くらいだと思ってたわ。これだけのボリュームを2時間に詰め込んだため、もの凄い超スピードでエピソードが展開します。徹底的に無駄が排された、もの凄い数のカットに切り替わり(そしておかしなアングル)はシン・ゴジラよりも一層顕著になりました。話は一見難しそうに見えますが、SF的な素材がそういう風に描かれているだけで、登場人物達の行動理由は別に不可解なものはありません。ロジックとして理解はできるんですが、納得はできないのでモヤモヤする……と個人的には感じています。映像的には、全部CGでやってるはずなのに、たぶん庵野監督の好みでやたら特撮的です。怪獣は、着ぐるみっぽい質感、動きです。ウルトラマンがカイゼンリンするところとかは面白かった。一方で、ストーリーとしてゴジラほどのテーマ性は観られず、オマージュ・パロディに終始したなあ、という印象でした。問題だと思うのは人類(まあほとんどは日本政府関係者ですが)で、異星人(外星人と呼称されてました)に何度も同じように騙されて主権を放棄しようとするのはどうなの、と。人類最高とか異星人より人類が偉いとか言いたくありませんが、なぜ『人類の行く末を異星人に左右されてたまるか』と抵抗する政治家や役人が出てこないのでしょうかね。尺の問題では無かったと思うのですが。ウルトラマンが去った後の人類が、他星人の侵略に自力で抵抗できる力を身につけたとは到底思えませんし、何とも後味の悪い結末だったと思います。そういう意味ではオリジナルのウルトラマンにまさる作劇とは言えないのではないか、と。「さようなら、ドラえもん」をやらなきゃいけなかったのに、無駄にSF設定を広げすぎて収集できなくなっちゃったじゃないか、と思えてしまいます。面白かったかと問われれば、興味深くはありました。でも好きかと言われたら、好きな映画ではありませんでしたね。


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