アニメ時評５７３

「ゼロの日常」

原作：新井隆広。原作協力：青山剛昌。小学館。「週刊少年サンデー」。キャラクターデザイン：吉見京子。シリーズ構成：中村能子。制作：TMS／第1スタジオ。監督：小坂知。「名探偵コナン」のスピンオフ作品。安室透の日常もの。
絵は明るめ。背景は淡い。深度は深い。キャラの頭身は高め。目は切れ長。動きはいい。
横断歩道を渡る動きと扉の呼び鈴のふるえなど、細かい動きがよい。
内容は、公安警察の捜査官、安室透の日常を描く。主に喫茶店の話。
常連客の些細な仕草から、その気持ちを汲み取る。喫茶店の店員としての心構え。
あるいは、公安の潜入捜査官としての観察力によるものか。

継続。


「乙女ゲ＝世界はモブに厳しい世界です」

原作：三嶋与夢。GCノベルズ。マイクロマガジン社。キャラクター原案：孟達。シリーズ構成：猪原健太。キャラクターデザイン：鈴木政彦。制作：ENGI。監督：三浦和也／福元しんいち。ゲーム世界転生もの。乙女ゲームもの。
絵は明るめ。背景は濃い。深度は深い。キャラの頭身は高め。目は、子どもは小さめ、大人は切れ長。動きはいい。
キャラと背景のバランスがよくない。とくに飛行機械の中が悪い。スタッフが慣れてない。
空を飛ぶ船にはプロペラが付いているが、側面にも付いている。何の役に立っているのか。もっとも、ピッチがなさそうなので、ジャイロになっているかも。
内容は、階段から落っこちた拍子に乙女ゲームのモブキャラに転生した男子の話。
転生したのが三男だったので、五十女と見合いさせられそうになる。
ゲームの知識を生かしてお金を稼ぎ、なんとか、学園に入学するが、そこは、乙女ゲームの世界。モブキャラには辛い。
中世ヨーロッパ風のファンタジー世界だが、ロボットやコンピューターもある。

５話まで。