出典の良く分からない，月の名前

■4月の満月は「ピンクムーン」、今夜から未明に　都心の空に明るい月
(朝日新聞デジタル - 04月16日 21:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6925561

出典の良く分からない月の名前が出回っていて困惑しています。

メイン州の農事暦によれば，今日は「春分の日の後の第1回目の満月」に当たり，Egg moonと言う名前が与えられています。
ちなみに，「春分の後の最初の満月の後に来る，最初の日曜日」が，イースター。
つまり，今年のイースターは4月17日です。
イースターの日を決める時に使う満月が，Egg moonと言うことです。イースターはキリスト教文化圏の人達にとって，大切な日。どう考えても，メイン州の農事暦のほうが信憑性が高いように見えます。

メイン州の農事暦には，ブルームーンも定義されていて，それは，「春夏秋冬の，それぞれ季節中には，通常，3回の満月が起こるが，まれに4回起こることがある。それぞれの季節の1回目，2回目，最後の満月には名前がついているが，満月が4回起こると，3回目の満月が名無しになってしまう。この名無しの満月のことをブルームーンと呼ぶ。」と言うふうに定義されています。
「1ヶ月に2回満月が起こるときに，2回目の満月をブルームーンと呼ぶ」と言う定義が広く普及していますが，この定義は，天文雑誌「Sky ＆ Telescope」誌の記事に基づいていますが，これが誤認記事であったことを認めています。
つまり「誤認記事」のほうが，元々の定義より有名になってしまったと言うことです。
「ピンクムーン」も，メイン州の農事暦とは異なるので，出典がはっきりしなければ，信憑性は，ちょっと怪しい。

出典元が確実なEgg monnで，いいじゃないですか。