mixiユーザー(id:20360103)

2022年03月04日13:48

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流れ星伝説

流れ星伝説。ウイングは実質、私と営業のE君、大宝君の3人の一蓮托生でやっていました。しかし二人の給料が出なくなった為、E君の心が折れました。「松永さんこんな生活いつまで続けられます?やめましょう」 どんなに貧乏でもウイングで頑張ろうと思っていた私の中で何かがボキッと折れました。そしてウイングの中で嫌な事ばかりが目に付くようになりました。 
ウイングは外国人レスラーが多い特殊な団体でした。人数で勝る外国人レスラーの方が威張っていました。これは他の団体では考えられない事です。私が好きな常連外国人レスラーは、レザーフェイス、ヘッドハンターズ、フレディ、ジェイソン位でした。これを嫌がっていた日本人選手は多かったですね。 そしてレスリング好きなレスラー達が「ウイングはレスリングだけで存続出来る団体になる」と試合前はそんな練習ばかりでした。私はデスマッチ無しのウイングなんて絶対に無理だと思っていましたから、どんどん居心地が悪くなって行きました。社長からも「プロレス覚えなよーむかっ(怒り)」とよく言われましたが、お客さんがそれを望んでいない事は明らかでした。練習で覚えたレスリングを試合中に使うと、会場がシーンと静まり返ってしまっていました。 そして、私はウイングで想像していた以上に名前が売れましたから、今度はお金が欲しくなりました。これはおかしいですか? 元々生い立ちからずっと貧乏でしたから、稼ぎたいと思いました。皆さんずっと貧乏なままでいたいと思いますか? ましてこの時は20代です。昔、新日本プロレスと全日本プロレスな引き抜き戦争がありましたが、あれは全部お金だと思いますよ。後はせいぜい移籍する団体に「使い捨てにしない」事を確認する程度だと思います。
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