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2022年03月02日22:48

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第1回【出世大好き!強欲忍者くん】ゲームブックリプレイ

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※ここから先はゲームブック【出世大好き!強欲忍者くん】のネタバレを含んでい
ます。ご注意ください。


●作品紹介

ぜろです。
今回はこちらの作品【出世大好き!強欲忍者くん】をプレイさせていただきます。

「小説家になろう」にも投稿されているようですが、私は、Kindleで電子書籍版をプレイしています。
作者は緒方直人さん。実は私のリプレイの担当編集さんだったこともあります。いつもお世話になっております。

さて、いつもはここで、冒頭にある作品紹介的なあらすじから入るところですが、この作品、そういったものがまったくありません。
選択肢を選んで進んでね、以外のルール説明もありません。
もうとにかく、面倒くさいプロセス抜きで、そのままスタートできるようになっています。

わかっているのは、忍者ものっていうことですね。
表紙には城と夜桜の写真を採用。
このお城が私には一瞬、地元にある浜松城に見えました。
かなり似たアングルの風景があるんですよ。
浜松城なら別名「出世城」ですし、タイトルにもリンクしてピッタリ!

そう見えただけで、実際には違うお城みたいです。
なにしろ外観が微妙に異なっております。
今の浜松城は観光名所なので、天守閣の最上階は金網で囲ってありますしw

さあ、そんなことより、早速本編に突入しましょう!



●アタック01-1 赤影参上!

物語は、私が敵陣の城までたどりつき、潜入の準備を整えたところから始まる。私は忍者。位は中忍。
今回の任務は、難攻不落を誇るこの城を詳しく調べ、情報を持ち帰ることにある。

そんなシチュエーションが判明したところで、恒例のキャラクター名を決めておこう。
作中で特に名前を出すことはないし、設定を固めることもしないが、気分の問題でいつも決めている。
だいたい、「あ」から始まる名前をつけて、「い」「う」と進めていく感じだ。
ちなみに最初一人称を「拙者」にしようとも思ったが、リプレイとして読んでいると、あまりにもくどくなるのでやめておいた。

さあ、「あ」から始まる忍者と言えば、決まっている。
我が名は赤影! 赤影参上!

ところがこの赤影、全然正義の忍者ではないのである。
この忍務を成し遂げ、上忍への出世を目指す。出世欲の塊魂の持ち主なのだ。

ま、動機はどうでもいい。
やることは変わらない。この城への潜入忍務を見事成功させること。それだけだ。

さて、中忍の私には下忍の部下がついている。
今回連れてきた部下は2名。
白影と青影だ、と言いたいところだが違う。

1人は厳鉄。頑強な大男で、戦闘能力に長けている。だが他はからっきしだ。正直、こっそり潜入するような忍務には向いていないと思う。
もう1人は小助。その名の通り小柄で軽業に長けている。隠密の技は私をしのぐほどだ。しかし逆に、戦闘的な体術には期待できない。
そんな、両極端な2人だ。

潜入にあたっては、全員で挑む必要はない。
むしろ見張りのために、どちらか1人は残す必要がある。
私単独で乗り込むのも有りだ。

最初から難しく考える必要はない。
目的は隠密、潜入、情報の持ち帰りなのだから、当然選ぶのは小助だろう。
戦闘が発生した場合に危険はあるが、そもそも敵に発見され戦闘になるということが、忍務の失敗を意味している。
潜入が発覚するということは、敵側に情報が漏れたことが伝わってしまうということだ。
それによって警備体制を変えられてしまったのでは、せっかく持ち帰った情報は無用の長物になってしまうからな。
潜入では、敵の情報を持ち帰ることだけではなく、こちらの存在を相手につかませないことも重要なのだ。

さあ、最初の選択肢。

・城の外壁から潜入する
・一階の正門から潜入する

正門からってオイ。
見つからないための潜入捜査をとくとくと語った直後にこれだよw

私は小助を連れ、城の外壁から潜入を果たした。



●アタック01-2 赤影惨状!

定石である外壁からの潜入に成功。
当然だ。定石というのは、定石になるだけの理由があるものなのだ。
常に緊張感を持ってすべてを見張ることなど不可能なのだから。そこを突くのが忍者というものだ。

私たちは城の3階から内部に入る。
そこには鉄砲隊のための小窓(狭間)がずらりと並んでいた。
【情報:鉄砲隊の配置図】を手に入れた。
幸先の良いスタートだ。

次はこのまま4階へと上がる。上階の方が重要な情報があるに違いないからな。

城の4階は最上階だ。
奥の部屋では城の幹部連中の作戦会議が行われているようだ。
これは情報をすっぱ抜くまたとないチャンスではないか。

ここで小助に屋根裏に忍び込んでもらい、聞き耳を立ててもらうことにした。

小助が持ち帰った情報は、かなり重要なものだった。
別の城へと兵の一部を移動する必要があり、城の防備に手薄な期間ができてしまうという。
その時こそがこの城に攻め込むチャンス。
【情報:城攻めの好機】を手に入れた。

これってもしかして、他の情報すべてに比べてもおつりがくるほどの最重要項目じゃないか?
発見されるリスクを負ってまで、他の情報を調べる価値はあるだろうか。いや、ない。

私は早々に撤退を選択した。
外で待つ厳鉄のところまで戻る。

ここから、メンバーを変えて再潜入も可能とあった。
今回は一定の成果はあったと考え、これ以上の危険は冒さずに帰還することとする。

***

「して、今回の成果、しかと申してみよ」

帰還を果たした私は、お館様に成果を報告している。
どうでもいいけど「おやかたさま」は変換するとまず「親方」が出るので、ちょっぴりラピュタっぽい。
親方に報告したら、雰囲気台無しだ。とりあえず「空から女の子が!」と言っておこう。

さて、成果の報告だが……。

そこにずらっと並んだ成果リストがあった。

【敵兵の総数】
【兵糧の備蓄量】
【鉄砲隊の配置図】
【城攻めの好機】
【隠し部屋の財宝】
【人質の存在】

全部で6つもある。それもけっこう重要そうな情報は他にもある。
隠し部屋の財宝なんかはどうでもいいとして、あとの5つは欲しい情報だ。やべ
え。

情報を2つしか持ち帰れなかった私は、心底呆れられ、褒美ならぬ放屁をもらってしまったのだった。

アタック01 赤影 情報2つでくっさい放屁エンド。

■登場人物
赤影 出世欲にまみれた中忍。
厳鉄 赤影の配下その1。荒事専門。
小助 赤影の配下その2。諜報専門。


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「出世大好き! 強欲忍者くん」は電子書籍、または「小説家になろう」で読むことができます。

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このゲームブックリプレイは、『FT新聞』で連載されていたものです。
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