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2022年02月16日23:07

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『355』 2022年22作目 ☆☆☆ ユナイテッドシネマ

『355』 2022年22作目 ☆☆☆ ユナイテッドシネマ
https://355-movie.jp/

 アメリカ、イギリス、ドイツ、コロンビア、中国5ヶ国の女性エージェントがチームを組む話。
 的な宣伝になっていますが、全く違います。
 宣伝のままだったら『チャーリーズ・エンジェル』みたいな楽し気な作品になるか、『コードネーム U.N.C.L.E.』(アンクル)のようにお互いに皮肉を云い合いながらも協力し合う作品になったのに、シリアスにしたせいで楽し気な作品ではありません。

 行動を共にする5人は「チームを組んだ」のではなく、「たまたま一緒に行動せざるをえなくなった」だけであり、しかも殆どが所属している組織からは「裏切り者」扱いされていて、その理由は「CIAの腐敗」です。
 金に目が眩んで国を裏切ったクズのせいで裏切り者扱いされ、又は親しい人物を殺され、一緒に行動しているだけです。

 配給が間違った宣伝をするのはいつもの事なのでどうでもいいのですが、これが作風に影響していて、加えて「女性」が主人公なものだから「恋愛」に重きを置いていて、「国を裏切るクズ」だから当然、主人公の事も裏切る。
 女性エージェントや女性暗殺者が一人で活躍するスパイ映画やアクション映画は、年に1、2作は公開されていてパターン化されていますが、「5人でチームを組む」のかと思ったらそうではなく、「女一人が5人分あって、たまたま組んだ」的な作品です。
 根本が「裏切り者に騙された」「女だから色恋沙汰で男に騙される」なので、コミカルさが皆無でシリアスなのですが、「色恋沙汰」と「裏切り者のクズっぷり」が酷くてシリアスさの足を引っ張ってました。

 女性5人はいずれもお美しく、ドレスで着飾るシーンは華やかですし、ガンアクションも格闘シーンもしっかりしてたのですが、肝心の話が…
 各々に家族、恋人、恩人が居て、母としてや、女性としてのあれやこれやは良かったんですけど、あっけなく殺されたり、テロリストや裏切り者がのうのうとしてるのが違和感と云うか、不快でしたね。
 スパイ・アクション映画だから裏切り者、テロリストの残酷さ、残忍さがあるのじゃ当然なんだけど、「女性ゆえのあれやこれや」とのバランスに欠いていたように感じる。

 ペネロペ・クルスが演じた「母として我が子を思う」は良かったんだけど、主役のジェシカ・チャステインを騙す裏切り者の「どうせ俺に惚れてるんだろ」と「CIAなんざ金で裏切る奴らばかりさ」が不愉快極まりなかった。
 貴様、何様だ?
 観ててずっと感じた「違和感」は要は「不快感」で、そのほとんどがこいつのせい。
 
 決してつまらなくはなく、「女性ならではの華やかさ」もあったけど、「女性だからこその恋愛沙汰」が「相手が裏切り者のクズ」なせいで逆に働いてマイナスに感じた。
 裏切るのは一度でいいし、一度でしっかり決めればいいものを何度も出てきて、出て来る度にムカつくのが不愉快。

 エージェントでは無いペネロペ・クルスの役が変っていくのと、ファン・ビンビンがビンビンだったのは良かったです。


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