少し前になりますが、新聞に〇井さんの訃報が載っていました。
〇井さんは、僕の仕事の先輩で、若い頃、一緒に仕事をしました。
初めて文書の読み合わせをした時に、
〇井さんは、4番目のイとか2番目のエなどと言います。
最初の何のことかと思いましたが、
周囲の人から〇井さんは、訛りが酷くてイとエが逆に聞こえる事があるので、
当人もそれを自覚しているので、単純にイとかエと言わないで、
あいうえおの2番目のエ、4番目のイとしていると言われました。
イとエの区別がハッキリしないのが栃木県の特に東部地域の特徴の1つです。
〇井さんは、やはり東部地域の出身でした。
ある時、文書を送ってもらうために、
電話で自分の名前を伝えている場面に出くわした事があります。
ご当人は、井戸の井と言っているつもりなのですが、
僕には、江戸の江と言っているように聞こえ大丈夫かなと思いました。
その後送られて来た文書には、案の定〇江様と書いてあり、
当人が笑いながら話していました。
〇井さんは、背が低く出っ歯で、とても女性にもてる容貌ではありませんでした。
しかし、一緒に職場の廊下を歩いていると、多くの女性から挨拶されました。
若い人や年配の人など幅広い女性と知り合いのような感じでした。
顔が広いのかなと思って、やはり別の先輩に話をしたら、
〇井さんは、人畜無害風だから、女性は安心して話をするのだろうなぁと
言っていて、そのような女性との接し方があるのかと思い納得しました。
今日、昔の職場に用事があり、その後馴染の焼きそば屋に行きました。
そこで、やはり昔一緒に働いていたOさんと行き会い、
自然と〇井さんの話になりました。
やはり2番目と4番目の話になりました。
訃報欄には、葬儀は実施済みと書かれていたので、僕は行きませんでしたが、
やはりOさんも行かなかったと言っていました。
〇井さん、本当はOさんのようにイニシャルで書くべきところなのですが、
それでは面白味が伝わらないかと思い、敢えて〇井さんと表記しました。
親しかった人の逝去は、寂しいものがあります。
【今日の一句】
無限大 8が疲れて 横になり
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