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2022年02月04日23:41

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゚Д゚) < When the Man West South (南への船出)

■トンガで5人がコロナ感染 入国者以外では初めて、ロックダウン実施
(朝日新聞デジタル - 02月02日 19:37)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6836268

 史上稀に見る海底火山爆発に見舞われて、復旧作業中にコロナの危機。
 踏んだり蹴ったりとはこのこと。世界の分断はさらに加速する…。とにかく、一刻も早く通常の生活が戻ってきますように。トンガも。世界も。

 ついに東京で一人暮らししてる弟も感染したんですけど、親への経過報告メールを見せてもらうと、日本はコロナに関してはもう防衛とか感染防止とか言うのを放棄してるような気がしてならない。あるいは、医療従事者にだけ責任を押し付けて、努力と根性だけで乗り切れとしか言ってない感じ。戦時中か!

 以下、なんでそう感じたか一覧。
・体調不良から病院での診察でコロナを疑われ「じゃあ、PCR検査してきて」と言われて検査するも「今、混雑してるので結果が出るまで2日待っててください」と言われたそう(その間、自宅隔離だそうだけど、どれだけ守られてるやら…)
・翌日に予定より早く結果が伝えられて「陽性」となったので、ようやく保健所に連絡できたのに「今、混雑してるので保健所と直接つなげません。そのまま待機していてください」と放置されたとのこと(緊急時の連絡先は教えられたそうな)。

 ……5波と6波の間に診療ネットワークの拡大とか確保とかなんで出来てないんでしょう…。医療従事者以外の人間が責任から逃げてるようにしか感じられませんわ…。まあ、そう言っても、じゃあ自分は今何ができるのかと問われれば、何も思いつかない自分の無能っぷりが悲しいのです。ああ、今の世の中知見をどこまでも広げて習得していかないと、自滅の道しか残ってないのですかね…。
*弟は、3日高熱(38.9度)に苦しめられ、喉をやられて一時声が出てこない状態が続いたのち、回復してきたそうな。よかったよかった。





When the Man West South (南への船出) 2014年 84分
主演 ソア・プレスコット
監督/製作/脚本/総指揮 アレックス・ベルンステイン
"南へ行け。いつか、戻るべき時に戻って来い"

 1つの世代から次の世代へと移り変わる間に、多くの人々が行き交い、そこにたくさんの物語がある。今から語る話もまた、人生のなにがしかを語るものだろう。彼…"大コウモリ"と呼ばれた漁師の男の物語を…。

 "大コウモリ"は、島一番の漁師であり語り手であり、年長者を敬う若者であった。ある日、村長の"歌う鯨"に召集された彼は、次期村長になるために島を出て修行して来いと言われる。
 「南へ行け。いつか、戻るべき時に戻って来い…私が昔、そうしたように」

 恋人を島に残して、"大コウモリ"はそれから数日無人島を舟で泳ぎ渡る。
 ある日、島に上陸した"大コウモリ"は唐突に人間と出会ったのだが、その島は東の村と南西の村に別れて相争っている最中で、人々は彼を東の村の偵察員ではないかと疑いだす…。




主な登場人物 ()内は役者名
ナレーター (ヴィリアミ・T・ハラプア / 技術監修&衣裳&トンガ語翻訳も兼任)
"大コウモリ"ペカ (ソア・プレスコット) 本編主人公。島一番の漁師。
"穴熊" (イリシャペシ・ウィタリア) "大コウモリ"の村に住む女性。
"飛魚" (アファサ・ロニ) "穴熊”の仕事仲間?(もしくは息子?)
"歌う鯨"トファア (ロケティ・タタフ / 運転手も兼任) "大コウモリ"の住む村の村長。
"ヤモリ"モコ (カマロニ・アフ / プロダクション助手&ガイドも兼任) "大コウモリ"と共に旅に出るよう村長に言われるも、余計な反論をして村長を怒らせてしまい結局旅に出ないままになる。
"慎重なコウモリ"トオヒ (シオン・マウ / ガイドも兼任) "大コウモリ"がたどり着いた島で、最初に出会った2人組の一方。慎重派。
"賢い鰻"トケ (ケレピ・フォノヘナ) "大コウモリ"がたどり着いた島で、最初に出会った2人組の一方。喧嘩腰。
"2つのヤシ"ウアイ・パーメ (タイパレティ・"アトゥ"・アケ / 運転手も兼任) 東から流れ着いて、そのまま東の村の村長になった男。
"素早いネズミイルカ"トゥートゥトゥ (イシレリ・ヴァエア) "慎重なコウモリ”や"賢い鰻"が住む南西の村の村長。
"浅瀬に満ちる潮溜まりに流れる黄葉"ラウエンガ (ディヴィッド・トンガ) "大コウモリ"が最初に出会った東の村の住人。口が悪い。通称"黄葉"。
"蟻"ロ (アラフア・トプイ / プロダクション助手も兼任) "大コウモリ"が最初に出会った東の村の住人。いつも"黄葉"と喧嘩している。
"赤い鳥"クラ (カメリエリ・ファタイ) 南西の島の漁師であり戦士。
アレハンドロ (バルニー・ダンカン) "大コウモリ"の島に漂着した白人。
フェリペ (ケヴィン・キース) "大コウモリ"の島に漂着した白人。
"左投げ"トロヘマ (ヴァカ・ペアウ)
村の少年 (フィウラ・アフ)



わーい(嬉しい顔) アメリカのTVドラマシリーズの助監督や美術スタッフをやっていたらしいアレックス・ベルンステインによるアメリカ+トンガ合作の、英語+トンガ語(+おそらくスペイン語も)映画。

 主人公"大コウモリ"を演じたソア・プレスコット以外は演技経験のない現地人を起用した映画だそうで、トンガの豊かな自然に囲まれた島々を舞台にした即席感の強いお手軽映画という感じ。
 こういう低予算映画によくある観光アピールもあまりなく、画面はずっと複数人が議論してるか口喧嘩してるシーンが続いて、あんまり動的なシークエンスがないままに、一直線シナリオによる教条的なテーマだけがアピールされてしまっている。
 なんか、「キングコング」の骸骨島っぽいイメージで作中登場人物を描いてやしないかって気もしないではないけれど、浅瀬で槍1本で漁をするなんて現代トンガ人もよくやるのでしょか?(どーも、慣れた動きに見えないのがなんとも。終始外国人目線でトンガ人を描いている感じがする…) 終盤に出てくる仲の悪い白人(難破したスペイン人水夫?)の登場によって、いちおー作中時代区分としては近代以降であるらしいことはわかるんだけども…。

 前近代的な暮らしの作中生活レベルにあって、ガッチリした体格に整えられた髪型(&スッキリ剃られた髭)の登場人物が、それぞれに腰巻と植物性のアクセサリーで登場するそのスタイルがどこまでリアルなのかはわからないけれど、見てるとどーもお相撲さんに見えてくる自分ががが…。その布に織り込まれてる民族文様(?)なんかは、色々とその背景が気になったりもしますけど。
 島の密林以外に海岸や海上シーンの多い本作は、それがために撮影ではかなり苦労したらしく、潮風にやられて撮影機材が動かなくなったり(しかも、トンガ国内で修理できるお店がなかったとか…)、監督や撮影クルーが海流に流されて一時行方不明になったりしたらしい…海は恐ろしいですわ、ホント…。

 村長になるために1度島を離れ、別の島の住民に迎えられてその問題を解決するという貴種流離譚的な物語構造は、もっと色々に料理できそうな要素が散見されるけれども、南洋の島国らしい海を移動しての新天地での冒険やそこで身につける教訓を持ち帰る主人公像というのは、昔話的な牧歌的口承文学の匂いがして興味深い。その昔話的世界にあって、「人と人は結局は争い合い、それは止められない」とか「白人は決して自分たちと混じらず、お互いに対立し続ける」という諦観じみた要素が出てくるのは、脚本側のペシミスティックな感覚か、はたまたトンガへの憧憬がそうさせてしまうのか。色々に消化不良気味な映画ではあるけれど、トンガの島々を舞台にトンガ人たちを起用して撮ってみたらこうなったという1つのモデルを提示するような1作でありましょうか。とりあえず、馴染みのないトンガ語を聞いてるだけでもおもろいと思いまっせ! 英語ナレーション部分に英語字幕が出てこないのが、なかなかに苦しいけど…。
 とりあえず、大コウモリって英語で「Flying Fox」って言うのね!(知らんかった!!…狐っぽいといえば、狐っぽ…い?)




・When the Man West South を一言で斬る!
「トンガ語のYESは「イヨ」。覚えました(聞き様によっては「いいよ」に聞こえ…? NOは「ドゥガイ」?)」
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