1月31日
昨年11月に日本コバに登った後、ぎっくり腰になってしまった。
その影響でまた坐骨神経痛になり、また山はお休み。
やっとよくなってきたので、まずは足慣らしに近場で雪のない山に行こう。
熊野古道伊勢路の八鬼山は標高は647mだが、標高10mくらいのところから登るからそこそこ登りがいがある。
15年前に登ったことがあった。
その時は世界遺産になることに反対の地権者の人の抗議文が毒々しいペンキで石や木に書かれていて驚いた。
その後、その問題は解決されたと聞いていたがなかなか登る気になれないでいた。
歩き始めにあった大きな石にはまだペンキの跡があったが、知らない人は気づかないかもしれない。
この道は西国一の難所と言われていたそうだ。
私のように朝家を出てこの山を登るだけならそれほどでもない。
だが、江戸を出て伊勢神宮にお詣りして、さらに熊野を目指す昔の人からしたら、大変な道だったのだろう。
行き倒れた人も何人もいたそうだ。
途中にはいろいろ説明する看板が多く、昔の人の気持ちに想いを馳せながら石畳の道を歩く。
八鬼山の山頂には大きな石があるが、展望はない。
少し先の桜の森広場は芝生が広がっていて気持ちがいい。
熊野灘を見ながら昼ご飯にする。
急な道を下り、林道に出てしばらく行くと三木里の海に出る。
三木里駅から単線の紀勢本線の各駅停車で2駅乗り、大曽根浦駅に行く。
ここから歩いて車を止めた熊野古道センターに戻る。
休憩を入れて5時間ほどの山中では誰にも会わない静かな山歩き。
自然と古の人の気をいただいき、山に対して気持ちが前向きになった。
1月31日、今年初めての山歩きと思ったが。
旧暦では大晦日、去年最後の山歩きにもなった。
ありがとうございました。
ログインしてコメントを確認・投稿する