下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【27】
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1980862166&owner_id=5019671
mixi日記2022年01月29日から
下記の続き。
【並列の読点の使い方☆日本語教師☆】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-1248.html
リンク先のmixiのサイトを見なくても済むように、補足する。
【並列の使い方について】☆日本語教師☆
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=52772874
===========引用開始
以下の4種類の並べ方について、皆さんはどう判断されますか?
(1)○○はAとB、C、D、Eのいずれか
(2)○○はAや、B、C、D、Eのいずれか(質問の文章はこれを使ってます)
(3)○○はAやB、C、D、Eのいずれか
(4)○○はAやBやCやDやEのいずれか
基本的な並列の場合「A・B・C・D・E」と「・」で並べれば明確かと思いますが、今回質問の文章はABCDEを「、」で区切ってあるので判断に悩んでいます。
私の理解では(3)と(4)は全く同じ意味であり、(4)は表記がくどいので(3)にするのが通常だと思います。では、(1)と(2)の違いはありますか?というのが一番の問題です。
(2)の場合は、Aの可能性が50%、BCDEどれかの可能性が50%と私は理解したのですが、友人はAは絶対条件でその他にBCDEの可能性があると読めるはずだと主張します。友人の意味する内容は私にとっての(1)なのですが、皆さんは(2)をどう解釈されますか?
===========引用終了
これもトンデモ参考書の類いなんだろうな。
そもそもの質問や選択肢の趣旨がまるでわからん。並列に「・」を使えば明確になる理由も不明。
「1」のコメントを読んで頭痛が……。
「2」のコメントを読んでほぼ理解できた。そうか。厳密に考えるとこういう解釈ができるのね。そんなの質問文を読んで理解できないよ。
===========引用開始
[2]
2010年05月05日 14:30
A,B,C,D,Eの実際の中身によっても異なってくるでしょう。
「AとB」は同時共起性が、「AやB」は選択性が高いと思います。
しかし「AとB」に選択性がないとは言い切れません。
少々乱暴ですが、「と」・・・”and”、「や」・・・”or”に対応できるでしょう。
読点「、」は文脈によりどちらにも解釈可能になります。
(1)はこのままでは典型的な曖昧文だと思います。
ア)○○はAとBのいずれか ・・・・AorB、”Which one, A and B ?
” 選択です。
イ)○○はAとB、Cのいずれか ・・・・ここからは曖昧文です。
イ)−1 AとBが”A and B”と読むほうが自然なな場合
電源は充電池と充電器、アルカリ電池のいずれかをご使用ください。
(A and B)or C
イ)−2 B,Cを選択して、Aと組み合わせる場合
電源は適格な充電器とニッカド電池、ニッケル水素電池のいずれかをお使いください。
A and (B or C)
ウ)それ以上の場合
ウ)−1
電源はACコードとアダプター、マンガン電池、アルカリ電池、ニッカド電池、
ニッケル水素電池、リチウムイオン電池のいずれかをお使いください。
(A and B) or C or D or ・・・・
ウ)−2
島からはフェリーとバス、電車、タクシー、レンタル自転車のいずれかでお越しください。
A and(B or C or D or E)
(2)以降についてはれを挙げるのはやめておきますが、やはり曖昧文です。
(2)−0 (2)(3)(4)どれも同じ A or B or C or D or E
(2)−1 (2) A or (B or C or D or E)
(3) (A or B) or C or D or E
(4) A or B or C or D or E (2)−0と同じ
どのように捉えるか、ということでしょうか。
すべて 0r ですからどこが違うかは微妙な問題であり、文脈がないと判断できないでしょう。
数学的に言えば、測度が一様であればそれぞれにおいてABCDが出現する確率は異なってきます。
choko-chokoさんは、(2)−1 (2)、の感覚で捉えていらっしゃるようですね。
それぞれの捉え方が妥当であるような文脈が与えられるかどうかに興味はありますが、実際には「および」「または」「あるいは」などの接続詞を適切に使って紛れをなくそうとする談話ストラテジーが働くと思いますので(これは(1)についても同じ)大きな問題にはならないのではないかと思われます。===========引用終了
それにしてもトピ主は「1」や「3」のコメントを理解できるのだろうか。スゴい理解力だな。
このコメントは残るのだろうか(笑)。
で、以前書いた読書感想文を思い出した。
【読書感想文『日本語の作文技術』】
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1027377833&owner_id=5019671
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【引用部】===========================
同様に「と」「も」「か」「とか」「に」「やら」「なり」なども、ひとつだけ使う場合は最初の単語につけるのが最もすわりがよい(×印はすわりの悪い方)。(P.185)
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この前にあるのは、「や」の使い方に関する説明。仮に「A、B、C、D、E」と5つの名詞を並べる場合(本多氏は「列記の読点」は「・」にしている)、「や」を1カ所だけ使うのなら「AやB、C、D、E」にするべきとしている。これは英語のandは最後の名詞の直前に置くのと対照的らしい。真偽のほどはよく判らない。個人的には、1カ所だけ使うより、全部読点にするほうがよいと思う。2つなら「AとB」、3つなら「A、B、C」という具合(3つなら「AとBとC」もアリだろう。4つだとこの形はきつい)。
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なんで「AやB、C、D、E」にするべきなのかはわからない。こんな主観的なことをこれほど断定的にかける理由も想像できない。別の文章読本で「A、B、C、DやE」と書けと断定しているのもあった。どちらが正しいのかは関知したくない。
この本多読本の断定も、「AやB」「C」「D」「E」の並列ともとれるってことなのね。やはり全部読点で並べるのが素直なんだろう。
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