図書館さまさま。
「阪東妻三郎」著:秋篠健太郎
阪妻の役者人生を描いた本。
大変詳細な日時、関係性。
阪妻の略歴だけ見ると、早くに独立し、イケイケな方だったのかと思ったのですが、そうではないことや、いろんなプロダクションを渡り歩かざるを得なかったことも、よくわかりました。
そして、何より、文章がとってもすてきです。
これはドキュメンタリー作家でもなければ記者でもないなと思ったところ、
どうやら、織田作之助の友人で小説も書いている、瀬川健一郎さんとのこと。
いやあ、いい本でした。
言葉つかいがとても好きな本でした。
「阪東妻三郎生誕100周年記念 阪妻」責任編集:山根貞男
2002年発売のムック本。
表紙がかっこいい。
掲載されている写真が、いちいちかっこいい。
元々は、20代の頃に観た木下恵介監督の「破れ太鼓」で阪妻好きだったのですが、
初期のスッと細い顔立ちの時の剣戟が、めちゃくちゃかっこいいんちゃうかと、思ってます。
<「運命」「反逆」「虚無」「堕ちる」「痛ましい」と。これらの言葉が阪妻の魅力を指し示しているにちがいない。>
という山根さん。そういう影が、やっぱ好きなんかなあ。
ちょっと仁左衛門さんに似てるんよな。
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