ヒストリーチャンネルの例のランキング番組。「古代の船ランキング」で、李舜臣の亀甲船がランクインしていたのだけれども、『船首の竜頭から炎や毒ガスを吐いた』みたいな解説がされていて絶句する。…いや、火炎放射はともかくとして、換気扇のない屋根付きの船の中で毒ガスを発生させたら むしろ船内の人員が死ぬだろうと。おそらく「煙幕を張った」という記述に尾ひれが付いたのだろうけれど、それにしてもずいぶんとスゴい話だなと。
火炎放射も「竜頭から火砲を発射した」という当時の記録(これにしても伝聞レベルではあるが)があるので、それに尾ひれが付いたのだろうか。いちおう歴史上すでに「ギリシャの火」とサイフォンを組み合わせた火炎放射機は発明されていたのだけれども、李舜臣の頃にはすでに失われた技術。それが大陸の果てにある韓国に伝わっているはずもない。
『当時としては最強の大砲を両舷に備えていた』みたいな説明もあったのだけれども、そんなものが鋳造できているのであれば、李氏朝鮮は籠城戦で秀吉軍に負けたりしないだろうと。袁崇煥とヌルハチ。
ランキングには、他にも巨大船がいくつも紹介されていたのだけれども、亀甲船の説明の雑っぷりを見てしまうと、他の船も眉唾なんだろうかなと思ってしまう。そもそも16世紀の亀甲船を「古代」で紹介する事自体がアレなのだけれども。
そういえば、古代ギリシャ最大の船であるシュラコシア号もランクインしていたのだけれども、その再現CGで 船内の調度品の中に、腕のない「ミロのヴィーナス」があって苦笑する。いや、後世発見されたときに腕が失われていただけで、当時は普通に腕があっただろうと。
ログインしてコメントを確認・投稿する