「お前の味方になるよ」

もう本当に昔の話しだけれど、私は出産後体調を崩して実家に暫くいたことがある。


苦しくて、少しだけ赤ちゃんを好きになれない自分もいた。
そんなとき、父が言った。
「この子は大きくなって、お前の味方になってくれるよ」



二十歳を過ぎ、社会人として更に年齢を重ね、もう本当に一人前になった娘と、昨日の朝も口喧嘩してしまった。世代の違いなのだろうか、意見が合わないし、自分の考えが古いような指摘を受けているみたいで、否定されるとやはり親として黙っていられない。けれど、口論のあと、寂しそうなのは私ではない。


午後、娘が運転してくれて、実家の近くの公園へ本当に久しぶりに行ってみた。
懐かしかった！
あの公園で、幼い娘と私は何度も遊んだから。しかし、娘はあの公園で遊ぶことが本当に楽しかったのか。初めて疑問が浮かんだ。



帰りにコンビニに寄った。凄く寒かったので、マチカフェの暖かい飲み物にしようと言ったら、娘は100円の冷たいパックの飲み物を取って、
「私はこれでいいよ。目が凄く悪いから、少しでも良くなるように」

見ると、伊藤園の濃厚ブルーベリードリンクだった…。