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2022年01月05日14:06

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流行阻止は,一人一人の理解と行動にかかっている。

■オミクロン株拡大に危機感=対策重点、水際から国内に―岸田首相
(時事通信社 - 01月05日 08:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6802343

何やら,行政批判やら専門家批判やら,「コロナはただの風邪」だとか,「今度のは軽症だから騒ぐのはアホ」みたいな話が横行しているけど,そういう人が,流行の波を大きくしているのも事実だと思う。

正直なところ、行政も医療も,この新たな感染症に対しては,手探りで試行錯誤してきたと言わざるを得ない。時には判断を誤ったり修正してきたり,医療系の専門家の意見が行政的にはすぐに飲めないような厳しい状況も何度も経験していると思う。
それゆえ,行政が常に正しいことをやっていたとは言い難いし,批判も多いし,専門家と行政のぶつかり合いで妙な落としどころに行ってしまった策があるのも,否定できない。
行政は,社会の崩壊を防いで,立て直すのが第一目標。
医療は,診断,治療,予防も含めた感染症対策。
それぞれに共通したものと言えば,市民1人1人に,この事態と,この感染症に関する理解を求め,個人ベースでしっかり感染対策をしてもらい,流行を阻止することで,社会や医療の崩壊を防ぐよう,お願いすること。

しかも相手は、どう動くかわからないウイルス。どんどん変異して「次の一手」を打ってくる。
今回は特に感染力の強さが武器だ。
デルタ株でも風疹ぐらいの基本再生産数ではないかと推測されていたが,今度はそれよりも強い。だいたい,麻疹かそれ以上の感染力がある。免疫を持たない集団の中に1人の感染者が投げ込まれたら,二次感染者を10人,20人のレベルで作る感染力だ。

その一方で,ワクチンが中途半端に効いている状態。
ワクチンは感染を防ぐものではなく,感染しても発症を抑えたり,発症しても重症化や死亡を抑える効果を期待するもの。それが逆に,感染者を見つけにくくしている。症状がない,または軽微で。検査を受けず,市中を自由に動き回り,ウイルスを撒いている人が増えている,と言うこと。症状の軽い,上部気道感染の場合,ワクチンによる全身の液性免疫が効果を発揮する前に,局所で増えたウイルスが,ばらまかれる可能性が高く,これが感染源となりやすい。
PCR未検査のウイルス保有者が,PCR陽性報告よりも多く存在し,市中に居ると考えられる。

「コロナはただの風邪」と言うのは,感染症に関する理解の全くない人の発言だから,信用する価値は全くない。そもそも「風邪」は症候群=複数の症状を束ねて名付けられている「症状名」であって,病名ではない。ほとんどの呼吸器感染症は「風邪のような症状」を伴う。病因としての病原体が証明され,診断がついた時点で,病名が決まり「風邪」ではなくなる。

しかも「軽症」「中東症」「重症」の定義も理解されていない。
高熱で寝込んでも,味覚がなくなっても,全身の痛みで苦しんでも,医療的には「軽症」の範囲。血中酸素飽和度が下がって酸素吸入が必要緒になったり,呼吸にアシストが必要になるレベルで「中東症」,意識が無くなってECMOのお世話になるようなレベルで「重症」。東京都の重症の判断基準は国の基準よりも厳しいので,発表される重症者の人数が少なくなる,と言うカラクリもある。
それでも「ただの風邪」と言いたいのなら,一度,感染を経験してみるといいと思う。
実際に感染した人で,コロナに対する考え方ががらりと変わったと言う人も,少なくない。

現在の状況は、感染症の危機に関して「正しく知り,正しく恐れ,正しく対処する」と言うことを学ぶ,良い機会ではないかと思う。これが出来ていないから,流行の波が,大きくなって何度も来ると言っても過言ではない。
そして,この流行の波の阻止は,行政でも医療如何でもなく,一人一人の理解と行動次第なのだ,と言うことも。

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