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2021年12月27日07:55

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ストコフスキー配置がチョイス(選定)された理由について

皆様、おはようございます。

ミクシィのマイミクさんのコメントに対して、ストコフスキー配置がチョイス(選定)された理由を下記に開示しましたので、ご興味がありましたらご参照して戴ければ幸いです。

ストコフスキー配置に変わったことは、クラシック音楽とオーディオの歴史について、色々な参考文献を調査して判明出来ました。

1930年から1960年まで、ストコフスキーは、対抗配置から多種多様の弦楽器配置を替えて、30年に渡って、録音性が向上する配置を検証し続け、やっと、ストコフスキー配置と言われる配置をチョイス(選定)したのでした。

1930年から1955年まで、当時、録音する際のマイクロフォンの性能の関係で、モノラル録音でも、ステージ左右の高音楽器と低音楽器を分けた方が、録音性が向上したことを述べていました。

ステレオ録音は、1953年から徐々に、米国RCAの録音で採用されはじめ、1955年から本格的にステレオ録音がスタートし、英国デッカや米国RCAとマーキュリーが積極的にステレオ録音したのです。

英国デッカのシルバーライン(SXL2000番代)、米国RCAのリビングステレオ(SLC2000番代)、米国マーキュリーのリビングプレゼンス(2000番代)は、その代表格であり、英国デッカの名プロデューサーのジョン・カルショー達のプロジェクトが、2つのマイクロフォンを指揮者の頭上(3〜4m)にセッティングし、デッカ・ツリー方式と呼ばれた方式を開発し、この段階で、ステレオ録音が完成の領域にありました。

要するに、マイクロフォンの性能の関係、並びに、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが隣同士に位置すれば、ヴァイオリン同士の音合わせがし易いことを理由に、ストコフスキー配置がチョイス(選定)されたのでした。

1955年から1960年まで、ステレオ録音された上記のデッカのシルバーライン、RCAのリビングステレオ、マーキュリーのリビングプレゼンスの特別な輸入盤のオリジナルLPレコードは、日本では、1960年から発売開始され、3800円/枚もしていて、超高価な宝石を購入する雰囲気でした。

1960年は、小学校を卒業する年であり、当時の大卒の初任給が、5000円〜15000円/月の時代でした。

私のお小遣いは、10円/月でしたよ!!

銀座のヤマハ(日本楽器)店や山野楽器店では、3800円/枚で発売されていても、とても、子供や大人でも、購入出来るものではありませんでした。

1960年当時、日本製のLPレコードも、2000円/枚でしたので、レコード店でジャケットを見ていたころを懐かしく想っています。

当時のお年玉は、100円/軒(件)でしたので、親戚を10軒(件)回って、1000円となりましたが、まだ、1000円足りず、その不足分を親父が年に1回、1000円を提供して貰うことが出来、浅草のヨーロー堂と宮田レコード店で、年一回、LPレコードを1枚購入し、毎年、学校を卒業するまで、収集してきました。

小学生時代から集め出した高価なLPレコードは、思い出として、現在もレコード・ボックスに保管しています。

四半世紀余り前に、英国デッカのシルバーライン、米国RCAのリビングステレオ、米国マーキュリーのリビングプレゼンスの復刻盤の輸入盤(重量盤)が発売され、発売された90%(100枚余り)を発売ごとに収集し、これはオーディオ・ソフトの宝物として、大事に保存しています。

また、この3つのシリーズをCD化したものと、SACDハイブリット盤で、何れも、輸入盤で、発売された90%を収集しました。

また、比較試聴検証のために、夫々数十枚の日本盤のLPレコード、CD、SACDハイブリット盤を所有しています。

圧倒的に、輸入盤のLPレコード(復刻盤)がベストであり、オリジナル盤と比較して、ダイナミックレンジが広く、1977年夏季ハネームンで訪れたザルツブルク音楽祭の祝祭劇場、ウィーンの楽友協会大ホール(黄金の間)の残響観が、醸し出されています。

只、残念なことは、デッカのプロデューサーのジョン・カルショーやエリック・スミスのデッカ・ツリー方式による録音性能は抜群でも、伝統的な対抗配置の演奏でないため、クラシック音楽の神髄・醍醐味が味わえないことが残念でなりません。

収集した1枚だけ、対抗配置での演奏・録音を診付けました。

RCAのリビングステレオで、アーサー・フィドラー&ボストンポップスとして有名な管弦楽団が、ロシアの作品を演奏・録音したものが、超珍しく大切に保管してあります。

兎に角、1955年から1960年まで、ノイマンのU−47(コンデンサーマイク)を2〜3本、指揮者の頭上にセッティングして、アンペックスの300型のツートラックの録音機で録音された音楽ソフトは、未だに、これを超えた録音は存在していないのです。

感謝。
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