柚子の湯鬱

数日前ビッグ家主婦のびっぐおばさんは旦那さんをほったらかして
自分だけ友人とランチに。

店主とは顔見知りらしく
「もうすぐ冬至だからお持ちください」
等と言われて、わたくし「柚子」は店主の元から
ビッグさんに手渡された。

さて、昨日は日本中の柚子がもてはやされる柚子湯の日・・・冬至。
わたしも「さて、主役」と、ばかりビッグ家台所で人待ち顔。

ところが・・・湯上りご主人台所の私を見て
「あ、いけない。柚子入れるのわすれちゃったよ。
おかあさんは入れて柚子湯にしなよ。」と騒いでる。
ちょっと来てるのかな？？？ボケ（こそっ）

「はいは〜〜〜い」などと軽い返事をしてるビッグさん。
相当当てにならない人だとは思ったが意外にもちゃんと
私を脱衣所に連れて行く。

・・・・で、洗濯機の上に忘れて入っちゃったよ。
「こらこら、そこのおばさん、忘れ物ですよ〜〜〜」って
呼びかけてみるも甲斐もなく。
お風呂から上がったおばさん、恨みがましい目つきの私に気が付いて、
「あらららら、置き忘れちゃった。あはははは」だって。

あしたは無事お湯に浸かれるかしらわたし。
（十日の菊、六日の菖蒲、冬至翌日の柚子
・・・あほな夫婦・・・）