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2021年12月22日17:20

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自分の音楽仕事の客観的評論、その3.

Quest Object Project (Q.O.P) - It's Danger (1986)

このアルバムは当時はカセットで手売りでした。30年以上経てジャパメタ掘り起しの気運が高まり、イタリアのレーベルからレコードで出したいとのオファー受けて、12インチ盤での発売が2017年。世界限定で500枚らしいから半分くらいが日本国内だろうか?
当時のカセットは最初の1985年のが8曲入り。翌年解散直前に2曲足して10曲入りのコンプリート版にしたのだ。その後世界に浸透したのか、youtubeに数曲上がっていたね。

当時エクスキュートをやめた僕に、住んでた調布の友人サトシが誘ってきた。彼はエクスキュートのライブ観ていたし、メタル少年だったがパンクの洗礼も受けて影響されていた。目指すは次世代のメタル&パンク。モーターヘッドやメタリカの影響が色濃いね。ベースはやはり調布の者を引っ張り出した。途中で2人ベース替わった。20回くらいのライブやって2年ちょっとで解散した。

レコード化にあたり、可能な限り残っていたフライヤー等資料を送ってイタリアのデザイナーがジャケット&歌詞カード(ミニブックレット)を作ってくれた。これが80年代のコピー機アートそのもので、当時レコード作っていたらきっとこういうものになっていたんだと確信できる出来栄え。資料によると、当時のライブ対バン、カムズ、あぶらだこ、システマチックデス、パイディア、リップクリーム、トラッシュなんてある。新バンドだけど僕の人脈で出してもらっていたんだね。

ドラム的には、エクスキュートで作ったコアビートだけど単純になりすぎないでうねりやひねりを意識したスタイルを追求してました。氏家のドラムの3っつの要素(コアビート、8ビート、踊れる変拍子)のうちの最初に完成させたスタイル、コアビートです。
あえて2バスにしないで1バスドラムで2バスっぽくする(フロアタムとの兼ね合い)というのはラウドネスの樋口先生から引用。でもUJ史上もっとも打楽器類が数多いセットだったのは此の頃です。ワンバスに4タム、チャイナ入れて4〜5シンバル。機材車があったからね当時は。軽だけど。

この録音はマジでお金かかってない。練習スタジオで無料のマイク全部借りてドラムに向けて4チャンのMTRで3パート一発録り。リードは少しは被せたかも。Voはサトシのアパートの裏の駐車場に機材車持ってきてコード類つないで車内で唄った。コーラスも。
ああ、僕がリードVoの曲もある。半分以上はサトシの曲だけど僕と共作もあるよ。僕も曲書いたし作詞もした。このバンドではただのドラマーではなくてリーダーっぽい立場だったね年長者だったし。でも音楽的にはサトシで僕はプロデューサー?

最終的なメンバー3人は、なかなかバランス良かったと思う。歌えてテクニカルなGのサトシ(のちにメジャー行くけど売れなかった)、イケメンで最年少だけどデザインビジュアル面の担当カスヤがB。ブックレットに入っているチラシ類(フライヤー)のイラストは3人で交代で描いていたけどね。

ミックスダウンもサトシの4帖半で。だから4畳半メタルコア!
当時の音源はカセットテープだったので保存状態的に音質が気になるところだったけど、デジタルに一回上げて、結局またレコードだから再アナログ化? まあ生々しい音がかえって魅力かも。〜サトシとは盤が完成した時に渡しに会いに行った(30年ぶりとかで)けど、またその後行方不明で音信不通なの。Bのカスヤはまったく不明。とりあえずこの音源が陽の目を見てよかったと思う。あのまま埋もれているよりはね。作った86年当時はADKからだす話もあったのだが例のタムの失踪で。。 サトシには義理は果たせたか。

もう廃盤だからそろそろ値打ち付き始めてるかもね?
なんとYouTubeで全部聴けます。https://www.youtube.com/watch?v=_r-GQOHsWIY

http://watersliderecords.net/?pid=114316294
http://recordboy.shop-pro.jp/?pid=116009043
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