mixiユーザー(id:1137107)

2021年12月10日12:01

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酒場のバイト

たまに、ゴールデン街の酒場でバイトしている。

断続的だが、同じ店では、かれこれ6年くらいになる。
営業時間中、カウンターに一人で立ち、酒を注ぎ、接客をしている。

バーテンダーといえば聞こえはいいかもしれんが、服装も普段着だし、
酒の知識もあるとは言えず、カクテル一つ作れない。何より、氷もうまく割れない。
気の利いたトークができるわけでもない。そもそも、その辺の向上心もない。

そんな、ないないづくしだが、不思議と楽しいし、どうにか続いている。

6年くらいやってて、正直なところ、
ようやく板についたと自分で思えてきたのが、ここ1〜2年だ。

美女でもイケメンでもない中年男性の時間帯、
来てくれる客のほとんどが友人知人であり、ただただありがたい。
自分が生きて知り合った人々の面白さに、ただただ感心する。

僕を介して、そんな人々の輪が広まればいいとは思い、働く。

年のせいか、立ち仕事だからか、数時間の勤務を終えるとぐったり疲れ果ててしまう。

でも、達成感というかなんというか、心地よい感じ。
自分が、世の中や、世の人々に受け入れられているような錯覚に陥る。
そんなカタルシス。

勤めの仕事では、どういうわけか、この手のカタルシスはない。
業務時間を終えても、いつも何かに追われたり、やり切れていないことを心配したり、
ただただそわそわする。安心できない。

そんな不安が日々積み重なることにさらなる不安が募る。
なんだかなあ。

さて。

自分が酒場仕事に向いているのかどうかはわからない。

ただ、生計の面でも、精神衛生上も悪くない。
幸いなことに、当面はクビにならなそうなので、もうしばらく続けていきたいと思う。

ではまた。

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