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2021年12月08日18:58

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「モグラ漫遊記」第十一部〜めぐり逢い岡山編〜

投稿日:2007年 9月13日(木)21時47分30秒

第十三話「散会」

 承前

 普段朝食を摂る習慣の無いモグラにとって、ホテルの朝食は、あまりありがたいものではありません。
 というより、そもそも二日酔いの朝は食欲はないのです。

 6時55分に電話が鳴りました。

エヌ:「7:30に食堂に集合。」
モグラ:「了解。」

 とうに起きていたモグラは、5分前まで待って食堂に向います。
 ・・・、きょろきょろ。エヌの姿は見えません。

 一人テーブルに付いて、係りのお姉さんに「和食」コースをお願いします。
 いや、どうせ食欲はないので何でもいいのですが、味噌汁の方が安全そうに思えたもので。

 ああ、そうそう。実は魚も選べるシステムで「鯖」と「鮭」とどっちが好い?という設問付きでした。

 モグラは、どちらかというと「鯖」の方が好きなのですが、朝も早うから食うには少し躊躇します。
 で、またも安全策を取って「鮭」にしました。
 朝から頭を使わせないで下さい。

 7:30と言ったくせに、エヌは中々現れません。
 娘にメール入れてる、に500ウォン賭けます(爆)。

 朝食は直ぐに出て来ました。

お姉さん:「ご飯はお代わり出来ますので、どうぞ。」

 いや、これ“大盛り”ちゃうの(笑)?

 モグラが、ぼそぼそと食べ始めた頃、漸くエヌ先生がやって来ました。

エヌ:「お早う。」
モグラ:「モグモグ。」

 早速やって来たお姉さんに、エヌも「和食」コースを頼み、魚は「鮭」を選んだのでした。
 以下、食事中に喋るのはマナー違反なので、食べ終わるまで待って下さい。

モグラ、エヌ:「ご馳走様でした。」

 食堂の窓から見える歩道は、少し濡れているようです。

エヌ:「雨降ってるのかなあ?」
モグラ:「誰も傘さしてないから、大丈夫なんじゃない。」

 では、お出かけの時間です。
 フロントで勘定を済ませ、外に出ます。

 駅に向う途中、道の反対側で朝から演説しているおじさんを横目で見ながら、言葉少なに歩きます。

 多分、二人とも昨夜の記憶を思い出そうと無駄な努力をしていたのでしょう。
 思い出した所で、意味のある話などしている筈もないのですが(笑)。

 大して話もしない内に、エヌはさっさと地下改札口に向い、切符を買ってモグラを振り向きます。

エヌ:「じゃ、また。」
モグラ:「ん、またね。」

 そのまま、エヌは後ろを向いて、改札口の向こうに消えて行きました。
 まあ、こんなモノです(笑)。

 この後は、モグラが帰る話なので面白いことは何もありません。
 ただ、岡山の土産を買い忘れて、生徒達の非難を浴びたことだけはゲロしておきます(笑)。

 8:22発のこだま号は、モグラを乗せて岡山駅を静かに発車したのでした。

 「モグラ漫遊記」第十一部 完
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