凄いですね、宮沢りえ
「女系家族」2夜連続で見ました。
「イッポングランプリ」も録画に回して生で見ました。
配役がまた、すごい。
膨大な財産を正当に相続する3人の娘たち対愛人
このわがままいっぱいの姉妹の長女役寺島しのぶと愛人役の宮沢りえの
壮絶な演技バトルがすさまじかった。鋼対静
その間で激しく動き回る叔母、渡邉えりの怪演、番頭役の奥田英二の鬼演
後半でいきなりでてくる山村紅葉の、水を得たような快演
どれもこれも、この作品に出られた喜びに満ちて
全力を尽くしているのがよくわかります。
特筆するならやはり宮沢りえ。
可愛い、奇麗と言われた時代から、
この子はそれだけじゃない、という評判が高かったけど、
年を経て、恐ろしい女優に成っていきました
前編ではいびられ続け、耐え忍ぶ愛人、
後半からは窮鼠猫を噛む、胸のすくような開きなおり。
弱弱しい病気姿の時も、ただ、見てくれだけの病人ではなく、
ほんとに病気してるんじゃないか、と疑ってしまうような生気のない表情
それでも力づくで姉妹や叔母に押さえつけられた時から、
プツン、と何かがはじけていく。
まぁ、書き出せばきりがないけど、
この人は平成〜令和の女優さんの中でベスト3に必ず入る
モンスターです。 対する寺島しのぶも立派でした。
奥田英二の力量にも、改めて感心しました。
いいものたっぷり。
ごちそうさま、の2晩でした。
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