mixiユーザー(id:9498474)

2021年12月05日10:33

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比べて観るのも楽しい

今月のBSシネマに、『追われる男』『ワイルド・アパッチ』『シマロン』がありますが、『追われる男』には、この作品を翻案した時代劇『風と女と旅鴉』があるし、『ワイルド・アパッチ』を監督したロバート・アルドリッチは同じバート・ランカスターを主演にした『アパッチ』があります。『シマロン』はリメイク作品で、オリジナルとの比較が楽しめます。
『追われる男』(1955年/監督:ニコラス・レイ)は、ジェームズ・キャグニーが初老の流れ者で、若者のジョン・デレクを死んだ息子のように思い、一人前の男にしてやろうと心をくだくが、結局むくわれずに終わりますが、『風と女と旅鴉』(1958年・東映/加藤泰)は、主役を若いヤクザの中村錦之助にし、キャグニーの役回りは三国連太郎。ストーリーは全く同じですが、ラストは錦之助が三国の代わりに悪党を倒して一人去って行きます。
『ワイルド・アパッチ』(1972年/監督:ロバート・アルドリッチ)は、男と男が生き残りをかけてぶつかりあう西部劇で、主演のランカスターはアパッチを追うスカウト。『アパッチ』(1954年/監督:ロバート・アルドリッチ)では、白人に反抗するアパッチを演じていましたが、白人への同化がインディアンのとるべき道というラストは、白人のご都合主義でした。時代が変わり、この作品では白人とインディアンの文化の違いや、残酷な行為もインディアンにとって意味あるものとして同格に扱っています。アルドリッチらしい作品に成長。
『シマロン』(1961年/監督:アンソニー・マン)は、『シマロン』(1931年/監督:ウェズリー・ラッグルス)の再映画化。主演のグレン・フォードはリチャード・ディックスと比べると見劣りしますが、ワイド画面を活かしたランドラッシュのシーンは見応えがあります。


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