■山行概要
◆【奥秩父】
二子山東岳(1122m)⇒二子山西岳(1166m)
◆2021/11/20(土)、晴れ、気温・湿度は快適、ほぼ無風、全備重量12.3kg
◆日程は後泊含む1泊2日だが、山自体は日帰りのトレッキング
所要時間5:50(コースタイム3:00)、累積標高差511m、歩行距離約2.8km
◆7:15/倉尾駐車場着(ここで朝食・準備・トイレなど)⇒8:15/倉尾登山口より
行動開始⇒8:25/股峠着、二子山東岳へ⇒8:55/二子山東岳(1122m)登頂(ここ
で9:20まで中休憩)⇒9:55/股峠着(ここで10:05まで小休止)⇒二子山西岳へ
⇒10:15/ルート分岐⇔上級者コースの取付まで偵察⇒10:25/分岐に戻り一般
コースへ⇒10:55/二子山西岳(1166m)登頂(ここで11:25まで中休憩)⇒西岳の
尾根へ⇒12:50/ローソク岩分岐(ここで13:20までボルダリングごっこして遊
ぶ)⇒13:55//股峠通過⇒14:00/倉尾登山口へ下山⇒14:05/倉尾駐車場へ帰還
(全行程で小刻みな立ち休憩8回、合計1時間)
◆写真はYAMAPへ↓
二子山(東岳＆西岳/一般コース)
https://yamap.com/activities/14391784
「秩父のジャンダルム」「クレイジーマウンテン」との異名を持つ、埼玉県は小鹿野町にある「二子山」に行ってきました。まずはいつもの無駄に長ーい、前説から・・・。
【前説】
ホントはね、昨年の同時期から宿題として残しておいた表妙義縦走の残り半分を消化する予定だったのですよ。昨年の11月3週目、4回目の妙義山行でようやっと主稜線を歩きました。と言っても半分の白雲山側だけね。昨年は勤労感謝の日がちょうど三連休だったので、1日目は妙義神社・2日目は中之嶽神社でそれぞれ車中泊をして、白雲山と金洞山のそれぞれをセクションハイクで縦走する計画を立てたのですが、何と！中之嶽神社側で大規模な落石があって、石門巡りコースが通行止めになってしまいました。
山行予定日でも通行止めは解除されず、日程を変更して通行可能な白雲山側のみを日帰りで縦走することに。残り半分はまあ、来年の同時期にまた行くか、と、お楽しみは後に取っておく感じで宿題にしたのです。
詳しくはコレ↓
★山登りはじめました＃250「妙義山に行ってきた4th」その��
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1977703111&owner_id=5956264
★山登りはじめました＃251「妙義山に行ってきた4th」その��
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1977703582&owner_id=5956264
★山登りはじめました＃252「妙義山に行ってきた4th」その��
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1977703658&owner_id=5956264
で、今年です。9月下旬の穂高岳縦走も無事完遂して2ヶ月弱が経過、そろそろ岩山が恋しくなってきたので表妙義は金洞山縦走のプランを立てる。も、もです！1年前の落石での通行止め、未だ状況変わらずとのこと！全く変わってないわけでは無いんですが、自分らが想定しているコースが変わらず通行止めなのですよ。どういうことかと言うと、
・ホッキリから中間道へのルートは下りのみ通行可。
・その場合、中間道から中之嶽神社へ抜けられず妙義神への一方通行。
・中間道から金洞山への稜線に上がるには、東岳のエスケープルートが通行可能だがその場合、鷹戻しは通らない。
・そしてその場合、石門ルート登山口ではなく一本松からのアクセスのみとなり、アプローチにめっちゃ時間がかかる。
と、言われても良くわかりませんよね。決定的な点が一つあって、それは「鷹戻しは下りルートでしか使えない」ってことなんですよ。しかも仮に鷹戻しを下りで使った場合、そのままバラ尾根を通って白雲山を縦走するか、ホッキリから中間道に降りて妙義神社まで抜けるかの二択。鷹戻しをどうしても登りで使いたい場合は妙義神社から白雲山縦走の後、バラ尾根、ホッキリ経由でそのまま金洞山を縦走する以外はルートの選択肢が無いときたもんだ！その場合、エスケープルートとなる中間道の石門巡りルートが全面通行止めのため、一度金洞山の稜線に取り付いたら中之嶽神社まで踏破する以外無いというハードモード。
本来であれば
・中之嶽神社に駐車してスタート。
・中間道の石門巡りコースでホッキリ分岐まで進み、ホッキリに上がって稜線に出る。
・ホッキリから逆向きに金洞山の稜線を進み、最大の難所である60mの鎖場「鷹戻し」は登りで使う。
・東岳〜中岳〜西岳と進み、スタート地点の中之嶽神社に下山する。
という周回コースを取りたかったのですが、どう考えてもこれが出来ない。昨年は白雲山縦走とは言え、タルワキ沢から中間道にエスケープして妙義神社に戻ったので、ホッキリまでバラ尾根は歩いてないんですわな、確かにね。HGさんも痛風で欠席だったし、ちょびっと宿題も残っているので、今年ももう1回、昨年と同じルートを歩いて今度はバラ尾根も踏破する、という選択肢もあるにはありました。でもね、時間を考えるとかなり厳しい。前回は標準コースタイム5時間強のところ6時間弱かかっていて、所要時間で8時間もかかってるんです。スタートが遅かったってのも確かにありますが、晩秋・初冬の狭間のこの時期ですから、日没も早い中、無理にバラ尾根を進むのはちょっと躊躇ってしまう。進む距離が長ければ戻る距離も時間も長くなるのは自明の理ですからねえ。
そもそも論としては、ロングの縦走がしたいのではなく岩場のある山に行きたいわけですよ。険しい岩稜帯を歩きたいのです。鎖やハシゴを登りたいのです。両手両足を使う登攀がしたいのです。そう考えると無理に歩行距離を伸ばして昨年と同じ白雲山の稜線を歩き直すのは、リスクばっかりでイマイチ魅力が感じられない。
そこで代替案をいくつか出し合い、同じく金洞山に行けなくて残念がってる弟氏と登る山を吟味する。
「低山で険しい、難しい、怖いの三拍子揃って妙義山以外だと、戸隠山の蟻の戸渡が筆頭候補だけど、どうかね？ソロで踏破してるんだよね？」
「条件はいいけど、縦走するとワシの足でも7時間よ？みんな歩ける？この時間内で。かといってピストンはあのルート、下りで使うの怖いからやーよ！」
「そかー、場所も新潟だし、週末の土日一泊だと厳しいかもねえ。戸隠は来年また改めて企画するか」
「両神山の八丁尾根ルートはどう？まだ誰も行ってないよね、うちらのメンツだと」
「表妙義をマイルドにした感じ、って両方行った人は皆言ってるねえ。鎖場連続で面白いと思うけど、時期がなあ。標高1700mちょいか、ちと微妙だねえ」
「そか、もう着雪や凍結してるかも知れんねえ。危ないから両神山も来年、また改めて企画だぬ」
なんてやり取りがありましてね。で、妙義山と標高がさほど変わらず、アプローチが短いので全体の所要時間も短いが、険しい岩稜帯の塊で「秩父のジャンダルム」「クレイジーマウンテン」などの異名を持つ、埼玉県は小鹿野町にある「二子山」が今回の目的地なったわけです。
さて、行先は決まるも、車でのアクセスを含め正直わからないことだらけ！奥秩父エリアでも群馬寄りの北側は普段全く行かないから全然土地勘が無いんだよねえ。周りのメンツでも詳しい人、誰もおらんし。奥秩父は中央道の勝沼ICからのアクセス、つまり南から北上するエリアなら色々と知見があるんだけど、両神山含め、あの界隈はさっぱりわからない。関越道の花園ICを降りて長瀞周辺までならラフティングやシャワークライミングで4〜5回行ってるので何となくはわかるんですが・・・。
「仕方ねえ、ここは暇人の特権を使って一つ、下見に行ってきますかな！」
と、勇者HGさんが名乗りを上げる。
「おぉ〜、勇者様！勇者様じゃあ〜！ここは一つ、よろしくお願いしますだ〜！」
と村人が懇願したわけではありませんが、山行予定日の1週間前の平日、HGさんがソロで偵察山行に出かけ、色々と有益な情報を持ち帰ってきてくれた。特に車でのアクセスや駐車場の情報などはとても貴重っす！二子山は基本、登山対象の山ではないので、秩父界隈でもかなりマイナーなんですよ。メインは「クライミングゲレンデ」としての山なので、調べたらクライミングルートは160本以上が開拓されていて、訪れる人の殆どはロッククライミングの人なんです。
登山ルートは東岳も西岳も(二子山はその名前の通り双耳峰)全て破線で、「一般登山道」である実線で登頂出来るルートは皆無。つまり一般ハイカーが登る山としては完全に対象外となっており、それゆえ登山の対象としてはマイナーな山になってるんですね。
その�△紡海�・・・。
■写真解説
�‘鷸匯嚇豎戮謀伉此�股峠からは30分ほどで、ウォーミングアップにはちょうど良い！
��二子山東岳から見る二子山西岳。秩父の「ジャンダルム」と言われるだけあり、フォルムはジャンダルムにそっくりで驚きました。実際に見えているのは西岳の「東峰」になります。
�Ｄ鏤畛１董�今回のルートの核心部分がここ、二子山西岳の稜線。見ての通りのナイフリッジで、切れ落ちた岩壁はそのままクライミングのゲレンデになっています。ので、アレ？っていう場所に懸垂下降用の終了点が打ってあったりしました。
ログインしてコメントを確認・投稿する