mixiユーザー(id:206487)

2021年11月20日16:21

39 view

『カナルタ 螺旋状の夢』

『カナルタ 螺旋状の夢』
11月19日(金)より出町座、
11月20日(土)よりシネ・ヌーヴォ、元町映画館にて公開
アマゾンの熱帯雨林に滞在し、先住民の暮らしを1年間追い続けて
完成されたドキュメンタリー。
監督は神戸大学国際文化学部、フランス・パリ社会科学高等研究院(EHESS)
人類学修士課程を経て、イギリスのマンチェスター大学にて文化人類学と
ドキュメンタリー映画の技法を学んだ太田光海。
太田光海監督は、マンチェスター大学・映像人類学・博士課程
の卒業制作のため、アマゾン熱帯雨林に分け入る。
エクアドル南部に暮らすシュアール族の暮らしを調査記録するためだ。
初の女性村長であるパストーラ夫妻の家に住み込みながら、
部族の知恵を受け継いで森で薬草を発見して回るセバスティアンや
彼らの日常を1年間にわたって記録した。
大ナタ一本で道を作り、みんなで協力してヤシの葉を集め
家の屋根を拭く。酒を飲み。田畑に適した土地を探したり、水脈を見つけたり
植物の葉や種を自分でつぶし、口に入れて薬と毒を分けてゆく。
薬は葉っぱを組み合わせて「マイキュア」という薬液絞り飲ませる。
全てが彼らにとって日常で、全てが我々にとっての感動である。
緑濃い植物たちや河のせせらぎ、這いまわる虫たち、鳥のさえずり、
動物の声など自然のジャングルの中の様子は見ていて癒される。
彼らが飲む酒はキャッサバを噛んで吐きだして発酵させるいわゆる
「口噛み酒(くちかみざけ)」。日本もかつてそうだったのだ。
しかし、あんなにがぶ飲みするとは思わなかった。
手のしびれやむくみを取るための治療で蟻塚に手を入れて
わざと噛ませるのには驚いた。
薬の植物を探す行為はまさに「草根木皮」、身体で試すのは
漢方にも通ずるものだが、アマゾンの先住民が
多くの薬を発見したことは古くから知られる事実である。
監督は若いので知らないだろうが、昔大好きで良く見ていた
昭和のテレビ番組「素晴らしい世界旅行」や「兼高かおる世界の旅」
の良識を思いださせてくれる"ブンダー・カマー"な作品だ。
地球はまだ面白い。


公式サイト
https://akimiota.net/Kanarta-1

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年11月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930