振込詐欺の手口

昨日は振込詐欺に遭った人の
話を聞きました。


その人は６０代の
とてもしっかりした女性Ａさん。

「以前は振込詐欺に注意〜！」と
啓発などを耳にしていたけれど
最近トンと聞かないから、
彼女、振込詐欺って、
もう昔の話だと思っていたそうです。


具体的にはこう。
↓
家に電話がありました
相手はとても素敵な女性の声

「市役所の介護保険課です。
あなたに過去５年に渡って
介護保険料を月６００円多く
徴収してしまっていました。
そこで返金申請の書類を自宅にお送りしていたのですが
○○さんは申請がありませんでした。
本日が締め切りなのですが
この３８２００円は○○さんのお金なので
電話で確認させていただいています。
申請はなされないのですか？」

Ａさん「えっ！？書類なんて知りませんよ」

女性「今日までなら申請できるので、
届いている書類を探してくださいね」

Ａ「あのう・・・
探しても出てこないと思います」


女性「そうですか・・・
それでは、今日中であれば、
特別に書類なしでも返金手続きを
してあげます。
どこの銀行をお使いですか？」


そうやって、利用銀行を
全部（！）聞き出しました。


女性「それでは、あなたが銀行に出向いたら
お金が受け取れるようにすぐに
銀行に指示しておきます。
銀行に持参するものは
健康保険証、印鑑、通帳、キャッシュカードです。
今から銀行の窓口に行ってくださいね」
↑
↑
銀行の窓口に行けと言われたので
安心感が広がり、すっかり相手を信じ込んだみたい。
（これ、すごいね、油断させるテクニックだ）

電話を切った一分後、
再び電話あり


女性「すみません〜
今、コロナ禍で銀行は
極力、人との接触を絶っているそうです。
なので、今回は窓口ではなく、
ＡＴＭで受け取り操作をしてもらいます。
ＡＴＭについたらコールセンターに電話してくださいね」
↑
↑
「コロナ」を理由にして
窓口からＡＴＭに移行。
これもテクニックだね。


女性「コールセンターの電話番号は
０３４７−○○ー○○○○」
↑
↑
この読み方の区切りもテクニックの一つ。
０３−・・・と読んだら
東京じゃんって気づくよね。
Ａさんは掛けた先が東京だということに
気づきませんでした・・・


銀行に到着。
電話を掛けて、受け取り操作スタート


なぜか操作が成功せず、
Ａさんは３枚目のキャッシュカードに挑戦。
（今、考えると先の２枚は残高が
少ししか無かったそうです）


途中でＡＴＭの画面に
振込手数料３００円というのが
表示され、
「えっ！？」と不思議に思ったＡさん。

Ａさんは女性に
「私が振込手数料を払うんですか！？」と抗議。

すると女性は
「わかりました。３７２００円ではなくて、
手数料３００円を上乗せして、
３７５００円を振込しますね」と返答。


それを聞いて安心したＡさん・・・
交渉したら３００円アップしたことで
嬉しい気持ちも湧いたそうです。


数字を打ち込むときに
「４・９・９・３・７・５」と指示。

Ａさんは、もらえるお金が
３７５００円だったことから、
最初の３桁「４９９」は
支店番号なのかな？と思ったそうです。

そこで、女性に
「この４９９っていうのは
なんですかね？　支店番号ですか？」と質問。

女性は「そうです。
気にしないで大丈夫、次に進んでください」と誘導。

指示に従い、送金完了。

女性「機械から出てきた用紙は
『必ず』横にあるシュレッダーに掛けてください」

言われるまま、
明細の紙をシュレッダーに入れて・・・


えっ！？

と気づいたそうです

気づくと499,375円送金していました。


振込詐欺の手口、すごいね。
ほんと、みんな、気をつけてください。