『走れロム』 2021年80作目 ☆☆☆★ フォーラム仙台
https://www.rom-movie.jp/
ベトナム映画。初めてかも?
ベトナム社会で問題になっている「闇宝くじ」を扱った作品で、未だに社会主義国のベトナムでは検閲を受けたそうです。
「闇宝くじ」とは、政府が運営する「公式な公式な宝くじ」の番号の末尾二桁を予想する「非合法な違法行為」で、謎の胴元の下に運営されていて、主人公の少年は「胴元の下の仕切役」と購入者の間を繋ぐ「走り屋」。
非合法な違法行為なので当然当局から逮捕されるので胴元が直接はやらないし、仕切り役も隠れてるので、表に出て文字通り走り回るのが「走り屋」。
どうも当たると配当金が大きいらしく低所得層を中心に広まっていて、そうなると賭け事にはつき物の「予想屋」と、元手が無くなった人相手にあくどく儲ける「悪徳金貸し」が出てくる。
そこに「現代の社会主義」の問題で、都市部の開発に置いて行かれた人と、乗っかってボロ儲けする悪人が出てくる。
こう云った硬い話は抜きにしても、悲惨な作品でした。
ただでさえ「闇宝くじ」は問題しかないのに、詐欺師に騙されたか、地上げにあったかで財産を失った人達が「闇宝くじ」で何とかしようとするので、悲劇の上に悲劇しかない。
闇宝くじにはまって破滅する奴はそれはそれでかまわないんだけど、詐欺師に騙され残ったお金を闇宝くじで失ったおばあちゃんが自殺するのは…
おばあちゃん自殺する前に綺麗に着飾るんだよね…
悲劇しかないのと、主人公が「少年ゆえの馬鹿さ」が丸出しなのはいいとして、「悪人の悪さ」が当然なんだけど猶更に許せない。
特に主人公の知人のクソガキ。
「三つ子の魂百まで」とはよく云ったもので、あの歳でチンピラなら死ぬまでチンピラ確定。
何度も、何度も主人公を騙して金を巻き上げる。
主人公も主人公で、あんなクソガキ、チンピラでしかないんだから止めればいいのに何度も何度も金を奪われる。
ここさえなければ☆4つだったんだけど度が過ぎて不快なんでマイナスにしました。
街中を走り回るのは本当にエネルギッシュで迫力があったのですが、描かれている闇が闇過ぎて「悲惨な話」でした。
映画としては良かったけど、ちょっとでも希望があっても良い気がします。
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