無人島へ持って行く1枚

CDという文化も廃れ、スマホやUSBメモリに山ほど音楽データを詰め込める時代、最早無人島に持って行く1枚、80分のCD-R1枚を作るような必要もないのだけれど、やっぱり作りたくなるのだ。

過去、友達と旅行に行く車で聴くため、部屋でお酒を飲みながら聞くため、何枚もその時の1枚を作ってきた。
最後に作ったのは2014年だったろうか。

今、PCのデスクトップに「I do do like!!」という名前でフォルダを作り、そこに選び抜かれた63曲が入っているのだけれど、そこから80分分の何曲かをさらに選ぶのは大変だ。

それでも絶対に外せない曲はあって。

「ウサギのバイク」／スピッツ
宇宙で一番かわいい曲だと思うのだ。
いつの間にかスピッツで一番好きな曲になっていた。
63曲にはスピッツだと他に「ハチミツ」「夢じゃない」「タイムトラベル」「ルキンフォー」「涙がキラリ☆」が入っている。

「すけべな女の子」／くるり
宇宙で一番かっこいい曲だと思うのだ。
これをA面で出しテレビで歌うべきだったと思う。
63曲には「飴色の部屋」「ばらの花」「ロックンロール・ハネムーン」も入っている。

「赤黄色の金木犀」／フジファブリック
エモい。
フジファブリックならこれか「パッションフルーツ」だ。
志村のいないフジファブリックなら「Greenn Bird」
63曲には「若者のすべて」「桜の季節」も入っている。

「いまは僕の目を見て」／Base Ball Bear
イントロのギターがめちゃめちゃカッコいい。
透明感がすごい。
63曲には「GIRL FRIEND」「Short Hair」も入っている。

「橙」／チャットモンチー
ぼくは2007年に「橙」をテレビで歌ったときの橋本絵莉子が宇宙で一番かわいいと思っている。
https://www.youtube.com/watch?v=iV7XmLRQW1Q
作詞はもちろん橋本絵莉子だ。
63曲には「赤いざわめき」「owakare with you」の未発表2曲も入っている。
どうしてメジャーでリリースしなかったのか。

「ワンダーライン」／YUKI
ジャケットのせいもあって浮遊感がある曲だ。
曲の終りにバンプエンドグラインドのリフレインがあるのだけれどぼくの革靴の1足は必ずBump N' GRINDのキャメルでくたびれると同じものを買い足す。
63曲には「2人のストーリー」「うれしくって抱きあうよ」も入っている。

「群青日和」／東京事変
ヒイズミマサユ機の最高傑作。
このPVの椎名林檎の圧倒的なかわいさ（特にアウトロのはにかみ）に当てられたひとは多いに違いない。
いや、ほんと、かわいい。
「透明人間」も好きで、聴くと、何だろう、やさしい気持ちになれる。

「CHE.R.RY」／YUI
ぼくのなかでチェリーは最早スピッツではなくYUIだ。
YUIはこれ1枚しか持っていない。
「春の冷たい夜風にあずけてメッセージ」の鼻にかかって歌うところは最高でイヤホンで聴いたらもう。

「Like A Starberry」／Chocolat
シトラスの江森丈晃が作曲している。
コーラスもフルカワミキで豪華だ。
シトラスは「rhythm waves」も最高だ。
アルバムver.ではなくシングルver.でイントロから堪能してもらいたい。

「恋はいつも幻のように」／ホフディラン
HEY!HEY!HEY! でなぜこっちではなくカップリングの「世界の国からコンニチワ」を歌ってしまったのか、と、中学生の頃陸上部の先輩と話したのを覚えている。

「Lucky」／スーパーカー
ギターロックのスーパーカーが好きだった。
ミュージックスクエアのテーマソングと言えばこれだ。
間奏のギターが一等カッコいい。

BLUE SHININ' QUICK STAR／ FLIPPER'S GUITAR
小山田圭吾の人間性はともかくこの星の彼方へが良いことは間違いない。
「流線形よ守ってこの僕のこと」
この歌詞が一等好きだ。
63曲には「午前3時のオプ」も入っている。

「雨を追い越して」／The autumn stone
これは大人にならないと良さが分からなかった。
リリース当時は高1でまるでこころに響かなかった。
月並みな幸せを思う。

「STAND BY ME」／the brilliant green
ブリグリはそんなに好きじゃなかったのに活動休止前の「I'M SO SORRY BABY」がひどく良くて、まさかそれから5年も待たされるとは思わず2007年の8月21日は「新宿のタワーレコードにダッシュしたのを覚えている。
川瀬智子のけだるい雰囲気がひどく良い。

「Like a Lady」／Pa's Lam System
クラブミュージック。
これと「I'm Coming」がめちゃめちゃクール。
インスト曲、雰囲気を楽しめば良い。

「サマースペシャル」／オノマトペ大臣
ラップ。
こんなに心地好いラップがあるとは。
ラップなど絶対に聴くまい（ブギーバック以外）と思っていたけれど、これは良い。
「サイダーの泡がはじけとんだら
　透き通る風が吹いた気がした」

「くちなしの丘」／原田知世
キセルが作った曲。
ウルフトレッソンの作った「シンシア」も良い。
原田知世はすごく少女っぽい。

「アネモネ」／ムーンチャイルド
「やさしい気持ち」／CHARA
「Heaven's Kitchen」／BONNIE PINK
97年は中2でとにかく毎日ラジオを聴いていて。
それからテレビ神奈川のミュートマとか音楽缶もよく観ていた。
だから63曲には97年の曲が多いのだ。
とにかく泳ぐか音楽を聴いていた。

つらつら書いていたらほとんど書き出してしまった。

死ぬ前、最期に何か聴けるなら「ウサギのバイク」聴きたいかな、と、今は思う。