二人、夕食を取った帰り道。昼中の気温が嘘のように涼しい夜。不意に吹いた風に、「五月の風の外側は冷たい」君はつぶやく。「何それ」ぼくが聞くと、「いつか、小説で読んだ気がする」君は答える。ぼくは君が小説の類は読まないことを知っている。ぼくはこの
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