虐待事件というのは人間に対してだけでなく、動物に対しても起こるわけですが、
動物虐待に厳しい香港で先頃、大量の塩をまいて複数のカタツムリを殺したとして
26歳の大学院生の男が逮捕されたなんて事がありましてね。
近所からの通報を受け、香港警察内にある動物虐待専門のチームが捜査にあたったところ、
数匹のカタツムリに大量の塩をまき、殺した事が判ったので
逮捕に踏み切ったという事らしいですね。
有罪判決を受けた場合、最長で3年の懲役刑が科せられるという事ですが、
香港では【生類憐みの令】でも発令されてるのかというくらい、動物虐待には厳しいんですね。
これはもう迂闊に、ナメクジ退治もできない感じですよね。
「この男性は、カタツムリ虐待の罪で逮捕されたんですか?」
「いえ、【塩の無駄使い】という罪です」
いずれにせよこの男性は、カタツムリの代わりに、
自分が牢屋という名の【殻】に入ったという事ですね。
動物を虐待する人がいる一方で、動物を愛しすぎてしまう人もいるようですね。
サルを始めとする霊長類は、人間が想像する以上に知能が高く、愛情深い事でも知られてますが、
特にチンパンジーは人間に最も近い動物と言われ、
ゲノム(全遺伝情報)を比べると約98・8%が同じなんですね。
人間とチンパンジーは、たった1・2%しか違わないわけですから、
チンパンジーがちょっと頑張ったら、人間に取って代わられそうな危機感がありますよね。
先日ベルギーで、チンパンジーに恋をした女性が動物園から出入り禁止になり、
『私たちは愛し合っているのに、なぜ引き裂こうとするの』と、
涙ながらに訴えたなんて事がありましてね。
ベルギーのアントウェルペン動物園というところに、
チタという名の38歳のオスのチンパンジーがいるんですが、
アディー・ティマーマンズさんという女性が、4年前にチタに一目惚れして以来、
足しげく動物園に通っていたんですね。
暫く通ううちに、アディーさんが来園するとチタも窓ガラスに駆け寄り、
お互い熱心にコミュニケーションを取るようになったと言いますから、
『チンパンジーにシンパシー』を感じちゃったんでしょうかね。
彼女が話しかければチタも嬉しそうに反応し、手を振り合い、
投げキスをするまでになったという・・・もう、ちょっと判らない世界に踏み込んでますよね。
ただ、次第にチタは他のチンパンジーたちから仲間外れにされ、
無視されるようになってしまったため、動物園スタッフは
チンパンジーとして生活する幸せを優先させるべきだと考えたんですね。
しかし彼女にその事への理解を求めたんですが納得してもらえず、
出入り禁止にせざるを得なかったという事のようですね。
出入り禁止をくらった彼女は
『泣くほど辛い』と言ってるんですが、彼女は既婚者なんですね。
これは果たして【浮気】と言うんでしょうかね?
微笑亭さん太
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