■枝野立民代表、進退あすまでに判断=衆院選敗北、党内に辞任論【21衆院選】
(時事通信社 - 11月01日 11:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6724129
立憲民主党の敗因は、枝野さんの采配にあるというよりは自民党が(立場上有利だったということのほかに、)一枚上手だったということにあると思う。
このデータを見てほしい(数値は全て%表示)。
小選挙区 比例代表
得票数 当選者数 得票数 当選者数
自民党 48% 65% 35% 40%
立憲民主党 20% 30% 20% 22%
比例代表の方は各政党の得票率と当選者数にぶれはあまりないが、小選挙区の方は相変わらずぶれは大きい。
この結果を見る限り、小選挙区制は、民意を公正かつ効果的に反映しているとは言い難いと思う。個人的には、小選挙区制は廃止して、大選挙区制(かつての中選挙区制)に戻すべきであると思う。
小選挙区制が維持されているのは、政権政党に有利な制度であるからだ。政権政党は、選挙に関する事項を自ら決められる(憲法43条2項、47条)。自分で決められるのなら、(性悪説に立つ限り)自分に都合のよい選挙制度にするに決まっている(実はこれも問題だ)。
それと今回は、自民党の作戦勝ちだと思う。というのは、菅内閣の支持率が低下している中、そして衆議院議員の任期満了が迫る中、菅さんは総理大臣を辞めた。そして岸田さんが新しい総理大臣になり、1月も経たない内に解散総選挙。
衆議院議員総選挙というのは、国民が、現政権を評価・審判する場であるが、組閣して1ヶ月も経っていない内閣を国民はどうやって評価・審判するのだろう。評価・審判などできるわけがない。
判断材料のない選挙戦の中で、選挙に有利なのは政権政党だ。マスメディアに出る機会が野党よりも圧倒的に多いからだ。目立つ人に入れるというのが人情ということだ。
自民党の執行部はそのことがわかっていて、菅さんに衆議院議員の任期満了直前で辞めてもらい、選挙に突入したということだろう。
衆議院の解散は内閣の権限だから、政権政党ならば、こういう政局運営ができる。
自民党がこういうしたたかな政局運営をする以上、野党もしたたかであって欲しい。そうでないと、自民党に裏をかかれ、今回のような失態を演じることになる。これは、自民党が嫌いだからとかそういう理由から言ってるわけではない。一強状態は、国政に緊張感の欠如をもたらすから言っている。
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