mixiユーザー(id:2266891)

2021年10月23日18:57

67 view

ある意味で、制作が難しい時代なのか

 以前、アニメーターの首藤武夫氏がツイッターで、

「アニメ制作に於いて何一つ、石ころより役に立たないのが「原作者」という存在。役に立たないならまだしも、あの手この手で妨害工作を繰り出してくる輩がいる(-_-)。そんな数々の妨害にも負けず鋭意制作中です!#RAILWARS」

 ということを書いて、大きな批判を浴びましたが、雪室俊一氏も、アニメやぶにらみで、

「最近「原作者がうるさくて……」という同業者のぼやきをよく耳にする。ぼくがアニメシナリオを書き出したころ、“うるさい原作者”は存在しなかった。最初の打ち合わせにも顔を見せず、「すべてお任せ」という人もいたくらいだ」
「ぼく自身の経験からいって、うるさく口を出す原作者の作品でヒットしたものは一本もない(中略)原作者に降りられては番組が成立しなくなる。必然的にスタッフはナーバスになり、いちいち原作者にお伺いをたてることになる。原作者の顔色を見ながら、オドオドと作っている作品が視聴者に受け入れられるわけがない」
 ということを書いているのです。

 以前に、故 松 智洋は、自身が元々アニメの脚本出身だったことから、
「アニメはアニメの文法があるから、それに合わせるべきだ」
 と教えられていました。
 原作とアニメは表現が違うのだから、昔は原作とアニメで、違う展開になるのが当たり前の時代でした。首藤氏は、ツイッターでの書き方が、やや毒舌で、「妨害工作」は言い過ぎかもしれません。でも、
「表現が違うのだから、原作と違う展開になるのが当たり前」
 と教えられてアニメ業界に入ったのだから、原作者の介入で首藤氏がぼやくのも、無理はないのかもしれません。

 しかし今は、昔と違い、最近の原作付きアニメは「原作準拠」が主流なので、原作を改変されたということは、作品に対する冒瀆であり、作者に対する敬意がないと考える原作者、そして、そのアニメ化作品のファンが、相当数いると思うのです。だから、原作を改変されると、激怒する。

 ある意味で、アニメ業界も、アニメを制作するのが難しい時代なのかもしれません。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年10月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

最近の日記

もっと見る