ところで、まんが家の赤松 健氏のツイッターで、このようなことが書かれています。
https://twitter.com/KenAkamatsu/status/1450091013784031240
これは共産党が発表した公約の一部ですが、このように規制しようとしている人達というのは、ぼくが知る限り、まんがとかアニメとか、ゲームなどは目の敵にするのに、実写ドラマやらワイドショーやらで何か問題が起きても、何も言いませんね。
以前、2011年に日本航空のパイロットが、盗撮で逮捕された事件があり、男は、盗撮の動機として、
「テレビで盗撮の特集を見たからやった」
と言っていました。
これが、
「アニメ(または、まんがやゲーム)を見たからやった」
と言うのであれば、絶対に叩かれる事案です。それなのに、ニュースやドラマやバラエティー(ワイドショー)などで同じようなことが起きても、殆ど問題にされない。
また、本当にまんがやアニメを見た影響で、犯罪を犯すというのであれば、その具体的なデータを集めたうえで、
「アニメやまんがには、このような悪影響がある」
「ドラマやバラエティー番組には、悪影響は皆無」
というのを発表するべきなのです。
やはりアニメやまんがに対し、偏見を持っているから、何も根拠がないにもかかわらず、
”おたく=犯罪予備軍”
という偏見・差別を肯定するのでしょう。
こういう作品を見たくなければ、見なければいいのです。ぼくだって、好みに合わない作品というのはあります。でも、ぼくと好みが違う人間もいますし、ぼくが嫌いでも、他人にとっては好きということも多々あるので……。
更に問題なのは、以前愛知トリエンナーレの件で、
「表現の不自由展が、3日で中止に追い込まれた。表現の自由が侵害された」
と言っていた自称リベラルは、ぼくが知る限り、この件について何も抗議していないことです。
まんがやアニメを規制するというのも、表現の自由の侵害です。もし愛知トリエンナーレで表現の自由が侵害されたと言うのであれば、当然、この件についても、
「表現の自由の侵害に繋がる」
と抗議しなければいけないのに、そんな動きはない。
愛知トリエンナーレでは、
「表現の自由の侵害」
と叫び、共産党の発表については何も言わない自称リベラルの態度は、客観的に見れば完全に矛盾していますが、かれ等は、全く⽭盾していると思っていません。なぜならかれ等は、
・我々が他者を批判するのは許せるが、他者が我々を批判するのは許せない
・自分達の意見に対しては、全面的な「イエス」だけを欲する
・自分達と異なる考えを許容できないし、異論に反論しようとも思わない。なぜなら、自分達の意見こそが、絶対に正しいから
・そのため、異論を言う人間に対しては、議論するのではなく、権力を使って言論弾圧を行ない、黙らせようとする。なぜなら、論破されることがわかっているから
・我々が絶対正しく、間違いは絶対犯さない。我々は悪を退治する正義の味⽅
と考えているからです。
所詮かれ等の考える「言論の自由」「表現の自由」「差別反対」というのは、
”自分達と同じ考えの人間のみに適用される物”
なのです。
こういった人達が望んでいる世界というのは、ジョージ オーウェルの1984年や動物農場のような世界なのでしょう。
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