mixiユーザー(id:1417947)

2021年10月17日17:57

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霊長類研究所・・・

 愛知県犬山市にある、京都大学の霊長類研究所が今年度中に再編される動きが、
 昨日から報じられています。
 研究所は、霊長類に関する総合的研究を行う目的で京都大学に設置された
 附置研究所(共同利用・共同研究拠点)で、
 国内唯一の霊長類学の総合的研究を専門とする拠点施設です。
 京都大学の今西錦司が、1950年には霊長類の研究グループを発足させ、
 霊長類学の礎を築いたことに始まり、
 1950年代にニホンザル、チンパンジーなどの生態研究を行い、
 1967年に研究所が設置されました。
 50年以上にわたって、ヒトを含めた霊長類の学際的基礎研究をしています。

 京大は昨年6月、霊長研にあるチンパンジー用ケージの整備に絡んで、
 架空取引や入札妨害があり、約5億円が不正支出されたと認定する
 調査結果を公表していますし、
 11月には、会計検査院が京大の認定分を含め、
 総額約11億3千万円の不適切な支出があったと指摘していました。
 こうした事から、京大は来年3月に霊長研を解散し、
 今ある研究分野は新設する研究センターのほか、
 京大の野生動物研究センターや理学研究科といった
 既存の研究機関や研究科に再編する方針との事です。
 犬山市の研究施設は今後も利用を継続するので、
 当面、チンパンジーなどの猿たちは、継続して飼育されるようです。

 今回問題となった不正支出ですが、
 少しネット上で調べてみましたが、着服された訳ではなく、
 会計法の規定に従わずに、研究費の流用が行われていたように感じました。
 背景には、霊長類の研究などの基礎研究に対する経費が
 足りない事があるのかなぁと思いましたが、これは僕の漠然とした感じです。

 既に何度か書きましたが、僕は動物番組が好きでよく観ていますが、
 世界中の多くの学者によって、動物の生態が解明されている事に、
 いつも新鮮な驚きを持っています。
 霊長類研究所は、生態学や認知科学といった多様な学問から、
 人間やチンパンジー、ボノボなどの研究を通じて「人間とは何か」を探究して来て、
 世界的な霊長類研究者も数多く輩出して来ています。
 ある意味、京都大学を代表する研究の1つの分野だと思っています。
 再編に当たっては、これまでの研究が途絶えることなく、
 更に進むような体制にして欲しいと思います。


【今日の一句】
  お楽しみ これからだよと ささやいて


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