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2021年10月12日23:12

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『Arc』アーク 2021年64作目 ☆☆☆★ MOVIX仙台

『Arc』アーク 2021年64作目 ☆☆☆★ MOVIX仙台
https://wwws.warnerbros.co.jp/arc-movie/

 不老不死を扱ったSF短編小説の映画化。
 原作小説のタイトルは『円弧』アーク、生まれてから死ぬまでの人生を円に見立てた作品で、不老不死を扱いつつ「生」と「死」を描いた作品です。

 前半は「エンバーミング」(作中では別の名前で呼ばれています)の話。
 「エンバーミング」はご遺体を死亡した時点での姿で保存する技術ですが、作中ではご遺体のポーズを決めるのに「ご遺体の声を聞く」としてダンスで遺体を動かしてポーズを決めます。
 この時のダンスが前衛芸術やコンテンポラリーダンスのようで、インパクトが強烈過ぎて正直前半は厳しかったです。

 中盤からは、遺体処理に使う薬剤の技術を人間に応用して「不老不死」が実現化され、主人公達や多くの人が「不老不死」になる。
 ここから話が大きく動きます。
 「永遠の若さ」と「永遠の命」を得たうえで、人はどう生きるのか?
 主人公のカップルは「永遠の若さ、永遠の命いいじゃない」的な感じで行くものの、世間的には大騒動が起き、しばらくして致命的な問題が発生する。
 主人公カップルの男が先天性の遺伝の影響で不老不死が不完全で、他にも「不死化」を受けた年齢が一定の年齢を過ぎていると効果が発揮しない事が判明。

 やっぱりそう簡単には「不老不死」とはいなないんですね。
 永遠に2人で生き続けるはずがヒロインが一人残される。
 ただ、男は死ぬ前に精子を残していた。産むか産まないかはヒロインに託される。

 後半は「不死化しなかった人達」のコミュニティが舞台。
 画面も白黒になる。
 この後半のパートは原作の小説にはない映画独自の展開で、「何故、不死化しなかたのか?」を問いつつ、「人ななぜ死ぬのか?」「生きるとは?」を問う展開に。

 難しい話は無いんです。
 島を舞台に漁港や山間の村でのどかに残り少ない余生を過ごす人達が描かれているのですが、ヒロインは30歳の見た目のまま100年以上生き続ける。
 その間に多くの人を看取る。
 ヒロインは経済的、宗教的、体質的理由で「不死化」出来ない人、しなかった人の事は何となく理解は出来る。
 だけど、「不死化出来たのにしなかった人」の事は理解出来ない。

 その「理解出来ない人」を理解する為の話。

 ヒロインは残された精子で娘を出産。
 不死化出来ない体質は遺伝されなかったので、娘も不死化しやがて孫も産まれる。

 その時ヒロインは…

 テーマが「生と死」で、「死」を描いているので重く小難しい面もありますが、後半の白黒になってからは画が柔らかくなるせいか話も、理解出来るかは別として分かりやすく感じました。 


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