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2021年09月23日19:27

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原田マハ「キネマの神様 ディレクターズ・カット」

映画『キネマの神様』を観て、面白いところはありましたがその残念な点についても日記に書きました。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1980098652&owner_id=7369308
その後、原作の原田マハ「キネマの神様」を読み、映画と原作がまるで異なり、原作の方が断然面白いということも日記に書きました。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1980139727&owner_id=7369308

先月、NHK-FMの「トーキングウィズ松尾堂」というラジオ番組に、原田マハがゲスト出演して、映画の魅力について語っていました。原作の父は彼女の父親がモデルで、苦労したけど本当に映画が好きだったと話していました。最初に父と観た映画が『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』、小学生の原田マハはすっかり渥美清のファンになったそうです。
原田マハは父の薦めで映画館でもぎりのバイトをしていて、好きな映画をたくさん観たと言っていました。
番組の中で、「キネマの神様」の映画化についての話しになり、これは原田マハが山田洋次監督に小説を送りアプローチしたことから始まったそうです。映画製作側にシフトすることは予想されることで、原作と異なることは了解済みだったそうです。それでもシナリオはコロナ禍で二転三転しました。

映画ができあがったあと、原田マハから映画『キネマの神様』の小説を書かないか提案があり、引き受けてできたのが「キネマの神様 ディレクターズ・カット」です。
あたり前ですが映画の内容に忠実で、細かいエピソードが追加されて登場人物間のコミュニケーションがより密になりました。やはり大きく追加されたのが父と娘のコミュニケーションです。二人で映画を観たエピソードや映画について語り合ったことなどが追加されています。あの鬼娘のシーンばかりではちょっと悲しい気がしたので、原田マハも気にしていたのかもしれません。

原田マハが本のカバーにこんな言葉を書かれていました。
「撮影現場にも脚本の中にもコロナ禍の試練に果敢に立ち向かう映画人がいました・その姿に、私も新しい『キネマの神様』を書こう決めました。映画を愛するすべての人に捧げます。」



写真は原田マハ「キネマの神様 ディレクターズ・カット」
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