『フリー・ガイ』感想

〜「ナイト ミュージアム」のショーン・レビ監督が「デッドプール」のライアン・レイノルズとタッグを組み、何でもありのゲームの世界を舞台に、平凡なモブキャラが世界の危機を救うべく戦う姿を描いたアドベンチャーアクション。ルール無用のオンライン参加型アクションゲーム「フリー・シティ」。銀行の窓口係として強盗に襲われる毎日を繰り返していたガイは、謎の女性モロトフ・ガールとの出会いをきっかけに、退屈な日常に疑問を抱きはじめる。ついに強盗に反撃した彼は、この世界はビデオゲームの中で、自分はそのモブキャラだと気づく。新しい自分に生まれ変わることを決意したガイは、ゲーム内のプログラムや設定を無視して勝手に平和を守り始める〜＜映画.comさんより＞



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

前評判の良さは聞いていたものの・・・私、全く、ゲームはしない人間で・・・もちろん何の知識もなく・・・歴史や政治ジャンルよりは大丈夫だろうと思いつつも・・・入り込めるか不安でした。
’アバター’ならなんとかわかるものの、最初’モブキャラ’って聞いた時も何のことかわからず、一時期流行ってた’フラッシュモブ’と関係があるの？とか

でもなんと、３回も観てしまいました。自分でもビックリのドハマり。
２回目は１回目でわからなかったとこの理解のため。３回目はもうひたすら楽しむため。

１回目は、本当に「？」だらけでした。
でも、観ているうちに「あっ、なるほど、そういうことか」と徐々に理解。
背景なんだから、意思や感情を抱いて、勝手に動き回っちゃダメなのよね。
ふむふむ。でも、ガイは・・・おおっ〜〜〜〜〜！！！

サングラス族が暴れまくるゲーム「フリー・シティ」の世界で、ガイは銀行の窓口係。
毎日、強盗に襲われますが、慣れたもの。同じ銀行で警備をやってるバディと、たわい無いおしゃべりをしながら、その時を過ごします。
ある日、とある女性に一目惚れしたガイは、翌日から普段とは別の行動を起こします。
なんと銀行強盗にアタックし、サングラスを取り上げ、かけてみます🕶
するとそこには・・・それまで見えていなかった華やかな世界が。
そしてわかった真実。これはオンラインゲームの世界。自分はモブキャラ。
モブキャラではできない事が、サングラス族になることで、あれもこれもできてしまう。

そんなガイの不審な動きに気づいたのが、ゲーム会社スナミで「フリー・シティ」のプログラムを担当するキーズとマウサー。
２人はアバターを使い、ガイをゲームから追い出そうとします。
いきなり2人に襲われたガイは、様々なアイテムを使い、逃走。

ある時、例の一目惚れしたモトロフ・ガールに「レベルを上げなきゃ」と言われたガイ。
そのためには、大抵は、銀行強盗や人を殴ったりの悪事をするって聞いたけど、ガイはそんな事はしない。
逆に彼らから銃を奪ったり、人助けをしたりして、レベルを上げていくの。
おそらく、それまでには存在しなかったであろう’いい人’として、その世界で生きていくの。
いやあ、このあたりから、どっぷり入り込みました。これ絶対感動しそう。。。

現実世界ではスナミで、あれこれ攻防が繰り広げられている。
キーズは以前ミリーと組んで「ライフ・イットセルフ」というゲームを作っていたのですが、その「ライフ・イットセルフ」のゲームのベースをスナミの社長・アントワンが盗用して「フリー・シティ」を作っていたのです。
ミリーはアントワンををゲーム盗作疑惑で訴えている最中。

まもなくスナミ社から「フリー・シティ２」が発売されることになっていました。
そうなると元の「フリー・シティ」は消されてしまうので、ゲームの中に隠されているという盗用の証拠も無くなってしまいます。

さあ、どうなる〜〜〜〜？？？

一番の感動ツボは、モブキャラのガイが自我に目覚めて、これまでの自分とは決別して、新しい自分に生まれ変わっていくところ。
またガイは、他のモブキャラたちも集めて、皆で、今の暮らしを変えていこうと説得します。
毎日普通のコーヒーばかり作っていたカフェの女性も「カプチーノ」という新鮮な響きにうっとりしていたところでした。
また最初は「変わるのは怖い。今のままで満足だから、サングラスはかけない」と言っていたバディも意気揚々とそこにいました。

更に上手いと思ったのは、ゲームの中の恋模様と現実世界の恋模様が、相互に影響を与えながら進行してゆくところ。

※予告編
https://youtu.be/1lQa2i5SZKA

ライアン・レイノルズの肌が本当にキレイなの。もう、そこから、ガイのとりこ！？
いや、でも、マジ、ライアンの一つ一つの表情が可愛くて素敵で魅力的だった

短い出番ながら、チャニング・テイタムも最高でした
ダンスがキレッキレだわ、クネックネッだわ、もう、彼の独壇場。
彼のプレイヤーがまた最高に可笑しくて、そこの場面は、爆笑につぐ爆笑。

一体どこが面白いの？いや、もう、全部見所だし、全編面白いです。
細かなところまで、サービス精神旺盛で、いろんなツボが刺激されます。
エンディングは・・・純粋な気持ちが沸いてきて、もう、素直に感動。
とにかく優しい作品です。心の底からどなたにもおススメ　4.5☆